フェイダーリンクの鯨〈クレギオン2〉 著:野尻抱介

野尻抱介:著
早川書房 ISBN:4-15-030746-6
2004年1月発行 定価672円(税込)

この間から読み始めている、野尻抱介の“クレギオン”シリーズの2冊目。
トラブルを起こし麻薬組織に狙われているミリガン運送の面々…ロイドとマージに、新米のメイを加えた三人は…追手から逃れるためにガス惑星に隠れるのだが、隠れている最中に落雷で愛機のアルフェッカ号が故障してしまった。そんな生命の危機に瀕した彼らを助けたのは、ガス惑星のリング上のコロニーで生活する人々だった。しかし…そのコロニーも政府の推進する宇宙開発で立退きを迫られ、強制執行目前だった!
簡単に言うと…政府と大企業に立ち退きを迫られる下町の貧乏人が…たまたま立ち寄った旅人が助けるみたいな内容。多少、SF用語がちんぷんかんぷんでも、ストーリーは単純なので読みやすい。惑星に未確認の巨大生物が生息しているのではないかなんて方向に物語が進んでいくと…なんとなく小松左京の「さよならジュピター」をイメージしてしまったのだが、作者もあとがきで、「さよならジュピター」の話をしていました。この本が面白かったら、そっちも読んでみるといいでしょうということで。
宇宙とクジラという組み合わせで、昔見たOVAの「マクロス ダイナマイト7」もちょっと思い出す(笑)
個人的には1冊目の方が、面白く感じた。とりあえず、自分がストックしているクレギオンシリーズは、次の3冊目までなのだが、今現在7冊目まで発刊されているらしい…。今回読んだ、フェイダーリンクの鯨だって2004年1月に出た本で、今回は3冊目まで奇跡的に100円コーナーでGETできたが、続きがいつ手に入るか…。とりあえず、残りの1冊も読んじゃうつもりです。
個人的採点:65点