攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺 著:藤咲淳一  | 105円読書

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺 著:藤咲淳一 

【今回は2月に出た本を古本で300円で入手しました】

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX 眠り男の棺

藤咲淳一:著
徳間書店 ISBN:4-19-905149-X
2005年2月発行 定価680円(税込)






小説版「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」も3冊目です。いつもは新刊で買ってたのですが…出てたのを知らずに、BOOKOFFで300円で売っていたので、古本で購入しました。古本なんで帯がなかったのが残念…。

人々の義体化、電脳化が進む2030年…新浜市を中心とする近隣都市で相次いで起きた“吸血鬼殺人事件”。愛すべき家族や恋人が突然吸血鬼のように変身し、被害者を噛み殺した後…自分たちも混入したウィルスらしきものにより電脳死している。そしてその加害者たちにも共通して頚部に、何者かに噛まれた後があったのだ…。事件の鍵握る人物を追い…草薙素子は単身、第三次世界大戦で崩壊し、元首都・東京に潜入を試みる。

攻殻機動隊で吸血鬼の話だそうです。藤咲氏は、前に「BLOOD THE LAST VAMPIRE」の小説を2冊も書いてるのを思い出す(そのうち一冊は読んだ)。だからといって別にホラーにはなりません、あくまで攻殻なんで。

今回は草薙素子が、スラム化した荻窪周辺に潜入するのですが…アニメ版の第2シリーズ「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG」でも…トグサが新宿や荻窪界隈を調査するというエピソードがあったので、なんだかイメージしやすかったです。もちろんアニメとは全く別の話で、時系列的にも、小説版はアニメの1作目の間の話です。

作者も、今回で3冊目の“攻殻”小説となり…キャラクターの描写、ストーリー展開など、物語としてどんどん上手になっています。すっかりこの世界観に慣れてしまったというのもあるのだろうが…特徴的な専門用語が出てきても難なく読み進めることが出来てしまう。

遠藤明範の小説版“攻殻”も前に読んだが…自分は藤咲淳一の方が好きだなぁ。






個人的採点:70点