装甲騎兵ボトムズ Ⅰ.ウド編 著:高橋良輔
高橋良輔:著
角川書店 ISBN:4-04-428401-6
2002年11月発行 定価540円(税込)

先月末、待望のDVDが発売された「装甲騎兵ボトムズ」ですが、貧乏人には10万もするBOXセットは買えませんので、古本屋の100円コーナーへ行って、ノベライズ小説を買ってきました(笑)
全4巻で完結なのですが、あいにく100円コーナーには2巻までしかなく、とりあえず2巻まで買ってきました。TVアニメの監督を務めた高橋良輔氏による完全ノベライズで…当時の雰囲気を損なわず、ボトムズの世界を味わえるので、自分みたいにDVD買えない人にはピッタリな読み物です。
アストラギウス銀河を真っ二つに分けた百年戦争末期。キリコ・キュービィーは目的不明の秘密作戦のため、小惑星リドへ。味方であるはずのギルガメス軍ATとの戦闘に戸惑うキリコが偶然発見したのは、棺桶のような装置に入れられた全裸の女性であった。
本当に完璧…全13章は全てアニメ版のサブタイトルと同じだ。ちょっと読み始めただけで…懐かしいあの名シーンの数々が思い浮かぶ。アニメのノベライズというと…やっぱり富野由悠季のガンダム小説を思い出してしまうのだが、あのアニメからのファンを突き放すような攻撃的な小説版ガンダムと違い、高橋良輔の小説版ボトムズは、余計なものを語らずに、本当にノベライズに徹している。
ということで…アニメを見てなかった人には、若干、物足りなくもあり…不親切な読み物になってしまうかもしれない。大河原邦男氏による表紙イラストがカッコよすぎる。やっぱり、これは…DVD買った人のことを羨ましがってる貧乏人が読むための小説ですね(笑)続けて、2巻目に突入します!
個人的採点:65点