ペロー・ザ・キャット全仕事  著:吉川良太郎 | 105円読書

ペロー・ザ・キャット全仕事  著:吉川良太郎

ペロー・ザ・キャット全仕事

吉川良太郎:著
徳間書店 ISBN:4-19-861349-4
2001年5月 定価1,680円(税込)









2005年一発目の書き込み!?

結局、年末年始が忙しく…この「ペロー・ザ・キャット全仕事」を読破するのに年をまたいでしまった。書き込みもなかなか出来なくて、本日に至る…。

吉川良太郎は、過去に「ギャングスターウォーカーズ」という作品を読んだことがあるのだが、こちらがデビュー作。こちらの方が、話も分かりやすく面白かった。

時は近未来、合法企業も警察も、ギャングのボスがにらみを利かせているフランス暗黒街…が舞台。ある政府機関が開発した、盗聴システム…<サイバネ手術を施した動物を遠隔操作し、視覚・聴覚情報をリアルタイムに転送する>をたまたま手にした主人公が、自分の失態からマフィアの手先として仕事をさせられる羽目になってしまう。人工的につくられた愛玩用のサイボーグ猫に憑依して…盗み聞きから時には人殺しまでやってのけるペローの活躍を描いた、SFノワール。

読書中の雑文の中にも書いたが…読んでいると“攻殻機動隊”を思い浮かべてしまう。SFなんだけど…ギャングものの王道でもあり、なかなか面白い。SF作品らしい専門用語も出てくるが、前に読んだ「ギャングスターウォーカーズ」程、難しくなかったのが良かったのか。主人公ペローの視点で物語が進み、語り口の軽妙なところがなかなか。

用心棒から殺し屋まで請け負う、ローニンのシモーヌは胸囲93センチと豊満な胸の持ち主!ほかにもバスタオル1枚の半裸でサブマシンガンとステルス地雷を操る街に潜入したエジプト秘密警察突撃隊サンドラ・アリなど…ナイスボディな闘うおねーさんが出てくるのだが、この辺は作者の好みだろうか(笑)いい趣味してます!






個人的採点:75点