愉快な白うさぎの陰鬱な夢(4) | 殺したっていいじゃないか。キミが嫌うアタシなんて

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「さあ!入って!!」

うさぎに引かれて中に入る。扉はうさぎサイズだったので入る時に頭をぶつけてしまい、こぶができた。

扉をくぐるとそこは昔読んだ子供向けの話の本のひきがえるが住むおうちのような部屋だった。‥‥‥なんていったかな?たしかタイトルは「火曜日のごちそうはひきがえる」だったと思う。
どうやら半地下のようで、中に入ると少し下る階段があった。部屋は一部屋で、真ん中にこじんまりした机があり、右側には台所。奥にはタンスと本棚があり、左側には大きな時計とそのとなりには玄関と同じような木の扉があった。
台所ではお湯が沸いている。火をつけたまま家を出ると危ないぞ。うさぎの家が燃えようが知ったこっちゃないけど。
幼少の頃読んだ本と明らかに違う点をあげると、中に入ってすぐ下駄箱があった。どうやらここは一応日本のようだ。でも、うさぎは靴をはかないだろうになんで下駄箱があるんだろ?他に人が来るのかな?それとも長靴を履いた猫とかが遊びに来るのかな?喋るうさぎがいるんだから長靴を履いた猫がいても全然不思議に感じないけどね。
そして、時計は針も振り子も全く動かず、6時を示して止まっていた。まあ、6時というのも実は分からないけど。何故かというと2本の針は普通でいうと6時の値を差しているんだけど、そこに書かれているのは絵とも文字ともつかない今まで見たこともない謎の紋様だったからだ。


「さあさあ!座って!座って!!」

俺が座るとうさぎは紅茶を入れはじめた。









‥‥‥‥‥‥‥‥で、今。

うん。
いままであったことを思い出して整理してみたけどなにが起きているのかさっぱりわからん。

「うさぎさん。今俺はなにがなにやらさっぱりわからないのだが‥‥‥。」

「‥‥‥‥‥‥。」

うさぎは黙ってお茶を飲んでいる。

「ここはどこだい?」

カップを置いた。俺の質問にはどうやら答える気がないようだ。
そして時計を見て叫んだ。

「時間だ!!」

「おいおい。時間もなにも時計は止まって‥‥‥‥‥‥え?」

ものすごい勢いで時計が動き出していた。
ゴーンゴーンと時計の鐘が鳴る。6つめが鳴った頃に家が揺れはじめた。鐘が鳴る度に揺れはどんどん大きくなっていく。
12回鳴ると揺れはおさまった。
うさぎは立ち上がり、またたくさんの鍵を取り出すと時計の横の扉の鍵穴につっこんでガチャリと回した。

「ようこそ!!僕らの世界『dormeuse's dream』へ!!!」