一発裏ドラ有り、オカ有り10-30のルール (※ 赤ドラは無し )
15000点持ちラス目
東4局 北家 ドラ:白 3巡目
ニ三七八①②③④⑤⑥⑧67 ツモ:六
この手牌、貴方なら何を切りますか?
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RTDリーグ2017
WHITE DIVISION 36回戦
東4局 ドラ:白 親:小林
ヘッドレスリャンメンリャンメンのイーシャンテンとする打8pが形としては一番自然だが、現状15000点持ちのラス目。
一気通貫や三色同順の為に8pは手元に残し、打2mとした。
ただ少し気になるのは、さきほどすぐにホンイツへと仕上がりそうな手牌を1300点でササっとアガった小林剛の仕掛け。
5s3sと4m6mと2ブロック落とし、そしてオタ風の南を一鳴き。
ホンイツか、トイトイか、まだ正体は分からないが、打点が見込めて且つアガリまでが見込める手格好であることは容易に想像できるところ。
小林剛の仕掛けとはいえ、いや、小林剛の仕掛けだからこそ、この効率に反して且つ守備力にも繋がる南トイツからの仕掛けは脅威か。
字牌はホンイツにもトイトイにも危険なところ。
しかし逡巡なく、少し力を込めてツモ切る藤田。
そしてツモ8mで平和の役有りテンパイへと変化・・・することが出来るが、小林の手から出てくる4p。
ホンイツならばピンズが余ったということだ。しかも3~7の濃い部分が…。
さすがに8pが切れるのかどうか、熟考する藤田。
8p勝負!
ラス目の立場で1000点で局進行はあまり歓迎するところではないが、しかしオヤのチャンス手を潰したという意味でその価値はデカイ。
まだオヤ番も残っているので、この差のまま南入すればトップまで十分に見込める点数状況といえよう。
「勝負するのはこの局じゃない。」
そう、ほとんどのプレイヤーなら考えるだろう。
しかし藤田は違った。
しかしひいてきたのは三色手替わりとなる7p・・・ではなく、生牌の字牌。北。
先述の通り、字牌はホンイツにもトイトイにも怖いところ。
發も自分が切った1枚しか見えていない。ダブ東も見えていない。ドラの白も見えていない。
自身の待ちは今見逃しをしたことにより8mが4枚見えとなり、ペン5m待ちへと弱体化。
あぁ怖い。オヤの仕掛けが怖い。饅頭よりも怖い(((( ;°Д°))))
と、並みの精神力ならここらでギブアップしていまいそうだが、藤田はまだテンパイを維持し続ける。
しかしオヤに2フーロ目が入り、手から出てきたのはドラの白。もはやテンパイは確定的か。
更には1pを打ってきた石橋のヤル気も気になるところ。
やはり飛んできた石橋からのリーチ。
オヤのこの仕掛けにぶつけるということは、打点が見合うか待ちが相当良いということ。
このピンフのみ辺5m待ちでは、この2軒とさすがに勝負は出来ないか…。
筋牌でリャンメンにも当たらない、8m4枚見えでペンチャンカンチャンにも当たらない、3枚見えなのでシャンポンにも当たらない、いわゆる単騎にしか刺さらない7mだが、
単騎にしか刺さらないということは単騎には刺さるというわけで、石橋の切り出しが第1打6pで第3打6sと変則手模様。場況込みでチートイドラ2の7m単騎は否定できまい。
というわけで、完全安全牌の1pを打ちだす藤田。さすがにここでギブアップか。
が、ここに来て待望の7pビキでテンパイ復活。
しかも対面のたろうが長考の末、仕掛けとリーチ、どっちにも通っていない5m切り。1枚通らば●枚落とせるヤーツの可能性は十分にアリーエル。
単騎にしか刺さらない7mを切るに十分に見合うだろう。
ロン
タンピン三色同順の8000点(+リー棒)
藤田にしかアガれない満貫をものにし、この半荘のトップへと繋げたのだった。
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たまりーーち (。・ω・)ノ===========⊂●⊃