こんにちは☆だよぅ!
モフ毛を刈られてヤケになっているピンク色のはぐれアルパカ「ガリ☆パカ」だよぅ~
去年の10月3日、人間の大人のくせに小学校に向かったさかいみさとの後をつけたら
俺は学校の側にある森の中で
ヤギ先輩に出会ったよぅ~!
そしてヤギ語を勉強し、ヤギ先輩達や他のヤギ達と文通を始めたんだよぅ!
でももうヤギ先輩達は学校から卒業しちゃうんだってよぅ!?
手紙も書けなくなるかもって!?
お別れは嫌だよぅ~~~!!
*******
まだ卒業式前だという事を祈りながら
もち先輩とくるる先輩がいるはずの小学校を目指して
俺はパカパカ、バカバカ、プカプカ、ピカピカ必死に走ったんだよぅ~!
小学校のそばの森のはずれの先輩達のお家についたよぅ!はぁ…はぁ…ひぃ…ぷぅ…
ガリ☆パカ
「先ぱぁ~い!俺だよぅ~!ガリ☆パカだよぅ~!
先輩達が卒業するのは嫌だよぅ~!!
先輩達と一緒に学校に通いたかったよぅ~!!
一緒に勉強したり遊んだりかわいがられたりしたかったよぅ~!うわあぁあ~~~ん!」
ヤギのくるる先輩
「め?めめめめ?」
ガリ☆パカ
「!!
先輩!!まだ卒業してなかったよぅ!!
良ぅ~かったよぅ~~~!!」
くるる先輩
「めめめめ めめ、め!
めめめめめめ めめめめめめ!
めめ、め!めめめめ、め!」
ガリ☆パカ
「うわぁ~ん!俺は手紙ばかり書いていたからヤギ語をかなり書けるようにはなったけど、
聞き取りや話すのは相変わらず出来ないよぅう~!
せっかく会えたのに話せないなんて!!うわぁん!」
ヤギのもち先輩
「めめめめ!
めめ めめめ めめめ!」
ガリ☆パカ
「もち先輩!!
それは紙とペン!!
そうだよぅ!!筆談なら出来るよぅう~~~!!」
─以下は筆談だよう~─
くるる先輩
「ガリ☆パカ!
わざわざ卒業式に来てくれた、め?
残念ながらさっき終わってスーツを脱いでしまったところ、め!
写真見る、め?それとももう一度着直した方がいい、め?
2人ともスーツ姿はカッコ良かった、め!!」
ガリ☆パカ
「卒業式は終わったんですね!?
先輩達はいつまでここにいるのですか?
卒業後はどこに行くのですか?」
もち先輩
「今日もう少ししたらヤギネットワークの人が迎えに来てくれてここを去る、め!
去る時はスーツ姿じゃないと思う、め!
見たいなら今着替える、め!
卒業後の事はまだ決まっていない、め!
とりあえずヤギネットワーク社会ヤギの部に所属する、め!
新しい住所がちゃんと決まったら連絡する、め!
スーツで仕事する所がいいと思っている、め!」
ガリ☆パカ
「今日行ってしまうんですか!?
本当は先輩達と一緒に学校に通いたかったです!
先輩達と一緒に遊んだりしたかったです!
とても残念です!」
くるる先輩
「私達もガリ☆パカと一緒に遊びたかった、め!
でもスーツ姿も見て欲しかった、め!
スーツで遊ぶわけにはいかないけど
せめてお迎えが来るまで一緒に遊びたい、め!
今だけ同級生になって一緒に遊ぶ、め!」
ガリ☆パカ
「!!!
いいんですか!!
同!級!生!!!」
俺はもうその言葉に感動しちゃったよぅ!
今だけはもち先輩とくるる先輩の同級生!!!
今だけは俺も憧れの小学生!!
もち先輩
「ガリ☆パカ!こっちだ、め!
クローバー畑で美味しいクローバーを探す、め!
美味しいクローバーは食べてもいいけど
四つ葉のクローバーだけは残しておく、め!
人間の学生さん達は四つ葉のクローバーが大好き、め!
幸せのしるしで喜ぶ、め!
だから残しておいてあげる、め!
こんなふうに思いやりを勉強するのが学校、め!」
ガリ☆パカ
「!!
学校って勉強したり、可愛がってなでて貰ったり、みんなで遊ぶ所だと思っていたよぅ!!
それだけじゃなかったよぅ!
お!も!い!や!り!」
くるる先輩
「みんなが喜ぶクローバーを見つけて残しておくと
自分達も嬉しくなる、め!
おもいやり、め!」
ガリ☆パカ
「お!も!い!や!り!
そっか~!
だからみんな1人で勉強するんじゃなくて
集まって勉強するんだよぅ?
1人の勉強は辛いよぅ~!
でもみんなで勉強したりクローバーを探せばお!も!い!や!り!だよぅ~!」
もち先輩
「そう、め!そう、め!
みんなのためにクローバーを探すの楽しい、め!」
そうして3人で小一時間クローバーを食べたり探したり、
笑ったり追いかけっこしたり、
ヤギ語を少し教えて貰ったり…
学校ってこんな感じ?
とっても楽しいよぅ!
俺も今だけ同級生!
1日だけの同級生…楽しいよぅ!!
くるる先輩
「ごめん、め!ガリ☆パカ!
もう行かなきゃならない、め!
もう時間、め!迎えが来る、め!
学校はいつも楽しかったし、
毎日が素敵な思い出だけど
今日のガリ☆パカとの思い出も大事な学生生活の思い出として決して忘れない、め!
ヤギは手紙は食べると忘れるけど
思い出と写真は決して忘れない、め!」
もち先輩
「そう、め!
最後に3人で写真を撮る、め!
スーツの写真と一緒に送るめ!」
ガリ☆パカ
「先輩……お別れは嫌だよぅおぅ…」
くるる&もち
「泣いちゃ駄目、め!
笑顔の写真を撮る、め!
そして笑顔でお別れする、め!
それにきっとまた会える、め!」
クローバー畑の中で俺達は3人で写真を撮ったよぅ!
上手く笑えたかはよくわからないよぅ!
先輩達はずっと「本当はスーツで撮りたかった」と言ってたよぅ!
もち&くるる
「じゃあ、め!
ガリ☆パカ、元気で、め!!」
こうして先輩達は笑顔で卒業して行ったんだよぅ…………
1日だけ叶った俺の小学生になる夢…
俺も忘れないよぅ!
先輩達との思い出忘れないよぅおぅうぅ~!!!
先輩達が卒業した寂しさを紛らすために
俺はまたほぼ不眠不休でヤギ達に手紙を書き始めたよぅ!
しかしやっぱりそんなペースは続かなかったよぅ…
俺は気付いたよぅ!
俺1人で全部のヤギに返事を書くからいけないんだよぅ!!
モアイと文通したいヤギもいるかもしれないよぅ!?
しかしテレパシーが使えるモアイ達は「手紙なんてイースター島の他のモアイ達にバカにされるモアイ!!モアイホンを使っているだけでもバカにされているモアイのに!!」と取り合ってくれなかったよぅ!!ちっくしょう~!!
しかし唯一テレパシーを忘れて字を書く事が好きなモアイ犬のかくさんが乗ってきたよぅ!
俺は今かくさんにヤギ語を教えてるよぅ!!
かくさんはヤギ語を覚えるのがとても楽しそうだよぅ!!
ヤギ達と文通出来るのとても楽しみにしてるよぅ!!
かくさんが楽しそうにしてると俺も楽しいよぅ!
人が喜んでくれるのが嬉しいこの感じはクローバー探しに似ているよぅ!
そしてそして…
俺には夢が出来たんだよぅ!!
小学生のその先の夢!!
俺は…ヤギ語の先生になるんだよぅ!!
そしてヤギ達と沢山のアルパカをつなぐんだよぅ!!
みんなが友達になったらステキだよぅ!!
ワクワクするよぅ!!
え?何?かくさん。
俺は盛り上がってるとこなんだけど…
え?手紙?手紙はいつも沢山来るじゃないかよぅ…………
!!!
あ~!
もち先輩とくるる先輩からだよぅ!!
「親愛なるガリ☆パカへ!
お元気ですか、め!
もちとくるるはスーツ姿でとっても元気です、め!
とりあえず私たちはヤギネットワークで事務の仕事を手伝う事になりました、め!
毎日スーツでかっこよく仕事をしています、め!
仕事はたいていの事はスーツで楽しくかっこよく取り組んでいますが、
ヤギネットワークに来た手紙をポストに取りに行く仕事だけはとても過酷です、め!(でもスーツです、め!)
開けたい!読みたい!食べたい!
これらの誘惑に耐えなければならないのは並みのヤギには出来ません、め。
新人の私たちにこのような仕事を任せて貰えるなんて…とても気が引き締まる思いでスーツで頑張っています、め!
実は2人とも学生時代は社会に出るのがとても不安だった、め!
スーツもキマるか自信がなかった、め!
でもガリ☆パカがヤギ語で手紙を書いてくれた、め!
慣れないヤギ語で誤字脱字もあったけど
一生懸命手紙を書いてくれた、め!
前パカ未到の凄いチャレンジです、め!
私たちは勇気を貰いました、め!
ガリ☆パカに比べたら社会ヤギになる事などどのヤギもやっている事です、め!
そして社会ヤギになった後もガリ☆パカのように色んな事に挑戦したい、め!
色んなスーツを着こなしたい、め!と思うようになりました、め!
今元気にスーツで頑張っていられるのはガリ☆パカのおかげです、め!
感謝しています、め!
それじゃあガリ☆パカこの辺で、め!
そのうちまた遊びましょう、め!
もち&くるる
PS、約束通り卒業式のスーツの写真と3人でクローバー畑で撮った写真を同封する、め!
スーツの方はガリ☆パカの友達のモアイという動物達にもどんどん見せて欲しい、め!」
俺はさっそく返事を書く事にしたよぅ!
俺が将来ヤギ語の先生になりたい事を書くんだよぅ!
もち先輩とくるる先輩の手紙には書いてあったとおりに二枚の写真と
そして四つ葉のクローバーが同封されていたんだよぅ!
※この物語はフィクションだよぅ!
実在するヤギや学校、団体とは関係がないよぅ~!
*****
この記事はモフ毛を刈られてガリガリになったアルパカの「ガリ☆パカ」が書いているんだよぅ!
─その他の登場人物─だよぅ!
☆もち先輩とくるる先輩
小学校に通うヤギ学生さんだよぅ!
☆モアイ達
俺はモアイ達のモアイハウスで一緒に暮らしてるよぅ!
☆かくさん
─現在参加者さんを募集中の講座・ワークショップ─だよぅ!