みんな~!俺だよぅ~!
モフ毛を刈られてガリガリになって
ヤケになってるピンク色のアルパカ「ガリ☆パカ」だよぅ~!!
この前「エコアクションinみつけ」というイベントに遊びに行って楽しかった事を書いたけどよぅ~
今日はその続き!イベントに来ていた山古志のアルパカ達に会った話を書くよぅ~!
俺はもともと山古志のアルパカ達がやってくるというから
会いに行ったんだよぅ~
アルパカは本当は寂しがりなんだよぅ~!
群れでモフモフしていたいんだよぅ~!
友達いっぱい欲しいよぅ~!!!
それに「エコアクションinみつけ」の広告には
「ふわふわアルパカやってくる」と書いてあるじゃないか…
ふわふわ………?
今の季節にふわふわとはどういう事だよぅ!?
今の時期はみんなガリガリだよぅ!
モフ毛は刈られてガリガリの夏毛のはずだよぅ!!
しかも今年のこの暑さ!!
ふわふわしてたら倒れちまうよぅ~~!!
なのになのに!!
ふわふわのままアルパカがやってくるのかよぅ!?
見た目かわいければアルパカが倒れてもいいのかよぅ!?
許せん…!許せないよぅ…!
アルパカ虐待反対~~!!
俺が助けてあげなくちゃいけないよぅ~!!!
そう意気込んで俺は出かけて行ったんだよぅ!!
↑よよぅ!ここだよぅ!
「山古志アルパカ牧場」!!
よしよし!ちゃんとテントを張ってアルパカに直射日光が当たるのを避けているな!
アルパカが少しでも涼しく過ごせるように気を配っているな!
よしよし!
アルパカは3パカ遊びに来てたよぅ~
ガリ☆パカ
「おまえさんが代表かよぅ?
俺は「ガリ☆パカ」!はぐれアルパカだよぅ!
今は見附で暮らしているんだよぅ!
今日は山古志からみんなが来ると知って会いに来たよぅ!
よろしくだよぅ!」
山古志のアルパカ
「め~め~」
ガリ☆パカ
「広告に「ふわふわ」って書いてあったから心配してたけど
みんなちゃんと涼しく毛刈りされてるようだなぁ~?
安心したよぅ~!!」
山古志のアルパカ
「め~め~」
ガリ☆パカ
「刈られてても尻尾や頭は「ふわふわ」だもんなぁ~!
広告は嘘じゃないよぅ~!」
山古志のアルパカ
「め~め~」
「何?何?触ってみろって?
うん、うん!
刈られた部分だって触ってみればみっしり毛が生えてモフモフしてるよぅ!
アルパカ嘘つかないよぅ~!」
山古志のアルパカ
「め~め~」
ガリ☆パカ
「何?何?
向こうの茶色いパカはまだ子供?
今日は初めてのお出かけで緊張してる?
そうか、そうか。
俺もアルパカだよぅ~
仲間だよぅ~!
怖くないから友達になろうぜ~!!
うん、うん!
道中車に揺られて怖かったのかよぅ?
初めてだもんなぁ、ビックリするよなぁ…
緊張しすぎてお腹も空いたよなぁ…
お、おい…
仲良くなりたいからってそんなにくっつくなよぅ~
そ…そんなになめるなよぅ!
そ、そんなに…………お、おい!
今おまえ俺を食べようとしただろぅ!!
なにするんだよぅうぅ~!!!
お腹が空いてるからってアルパカを食べるアルパカがいるかよぅ!
ばっかやろぅ~~~~!!!
…………………………
大声出して悪かったよぅ………
おまえまだ子供だもんな…初めてのお出かけだもんな…
緊張して俺がエサに見えただけだよな………
よ、よし!俺がエサを貰って来てやるよぅ!待ってなぁ!!
…………………………!!」
お金は持ってないよぅ!!
なんとアルパカに世知辛い世の中!!
うわ~~~~ん!
みんなごめんよぅ~~~!!!
みんながお腹を空かせているのに俺助けてあげられないよぅう~~~!!!
ごめんよぅう~~~!!!
せっかく友達になったのにごめんよぅう~~~!!!」
山古志のアルパカ
「め~め~!ピンクの!
泣くんじゃないめぇよぅ~」
山古志のアルパカ
「め~め~
どうせ人間達がガチャガチャまわして餌をくれるから大丈夫めぇよぅ~
人間達はわしらにエサをくれるのが大好きめぇよぅ~」
ガリ☆パカ
「……………そうだよぅ~…わかってるよぅ~…
俺だって以前は牧場にいてこうしたイベントに出かけたりしてたからよぅ~…そのとおりだよぅ~!!!
騒いでしまって恥ずかしいよぅう~~~~!!」
山古志のアルパカ
「でもおまえさんが茶色いチビのためにエサを探してくれて嬉しいめぇよぅ~!
わしらが暑さに倒れないか気にかけてくれて嬉しいめぇよぅ~!
アルパカは仲間が大好きめぇよぅ~!
仲間になるのが大好きめぇよぅ~!
わしとおまえも仲間になるめぇよぅ~!」
ガリ☆パカ
「………仲間!!なるなる!なるよぅ!!
嬉しいよぅ!!」
山古志のアルパカ
「仲間のしるしにおまえさんの尻尾の一房と
わしの尻尾の一房を交換するめぇよぅ~!ぶち!」
山古志のアルパカは自分の尻尾のモフ毛を一房かじって俺にくれたよぅ!
俺も尻尾の一房を山古志のアルパカにあげるんだよぅ!ぶち!
山古志のアルパカ
「珍しいピンクのモフ毛だめぇよぅ~!きれいだめぇよぅ~!
こんな色のモフ毛は初めてだめぇよぅ~
見てくれめぇよぅ~
これがわしが今まで仲間になったアルパカ達と交換した尻尾のモフ毛コレクションめぇよぅ~!」
山古志のアルパカは沢山のアルパカの尻尾のモフ毛をモフモフと…モフモフと…どこに持ち歩いていたのかという程モフモフと………沢山見せてくれたよぅ!
白系、クリーム系、茶色系は多いが…
確かに俺のようなピンク色のモフ毛はないみたいだよぅ~?
山古志のアルパカ
「おまえさん、もしもどこかで他のアルパカに会ったら
そいつらにもこのピンクのモフ毛を一房渡してくれめぇよぅ~
そしたらそいつがおまえさんに会った事すぐにわかるめぇよぅ!
わしはおまえさんが
わしらに優しくしてくれた事をそいつらに話すめぇよぅ~
そしたらみんな優しい気持ちになれるめぇよぅ~!!
優しい奴のモフ毛を持ってる事、優しい気持ちになれるめぇよぅ~!」
ガリ☆パカ
「………………………!!!
わかったよぅ~!
ちょっと照れるけどわかったよぅ~!!
俺またどこかで他のアルパカに会ったら
尻尾のモフ毛を交換するよぅ!!」
山古志のアルパカはモフっと微笑んだよぅ!
俺は他の2パカとも尻尾のモフ毛を交換し
その日はみんなと別れたよぅ!
毛刈りが嫌で牧場を逃げ出してから
はぐれアルパカとして
モアイハウスに身を寄せていたけど………
本当はアルパカの群れの中を懐かしく寂しく思い出す日も少なくなかったよぅ…
でもこれからは俺にも仲間がいて
俺の事を他の仲間にも伝えてくれるんだよぅ…!
俺のピンクのモフ毛がみんなを優しい気持ちでつないでくれるように
もっと沢山のアルパカに会いたいよぅ!
その夜俺はモアイハウスのベッドルームの窓から
モフっと笑った山古志のアルパカの目のような三日月を見ながら
世界中のアルパカが優しい気持ちになっているところを想像して
優しい気持ちで眠ったんだよぅ…
※良い子のみんなはアルパカの尻尾の毛を交換して貰おうとしちゃ駄目だよぅ~!!!
だってみんな交換する尻尾持ってないだろぅ~!!!
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─現在参加者さんを募集中の講座・ワークショップ─だよぅ~