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昨日ムンバイを15時頃発ち、1時間余りでアウランガーバードの飛行場に着いた。
この町はアジャンターやエローラ観光のベースになる人口120万人の町だ。
今日は酷暑の中階段を上り下りするという、最も過酷な観光になる、アジャンター石窟寺院だ。
バスで2時間余り、日本の援助で整備したという道を走り、アジャンターの駐車場に着き、バスを乗り換え、石窟寺院に到着する。
ここからは、28窟ある石窟群のうち、10窟くらいの主だった石窟を、階段を上り下りしながら、中へは靴を脱いで入るという、荒行の様な観光となる。
まず第1窟、ここは、アジャンター石窟群の中でも最高の見どころで、よく美術や歴史の教科書で見られる、法隆寺金堂の菩薩像の遠いルーツと言われる蓮華手菩薩と金剛手菩薩の壁画が左右に見える。
うまい具合にフラッシュ無しでも写真に収める事ができる程度の照明システムも日本の援助だそうだ。
第2窟奥には、日本では鬼子母神として知られるハーリティーと財宝神のパーンチカの夫婦像があり、本堂両脇には千体仏が壁一面に描かれている。
アジャンターで最も大きな石窟である第4窟には壁画はないが、悟りを開いた仏陀の石像がある。ここは入口の写真も撮っている。
第10窟は広くて、真ん中に大きなストゥーパがあり、柱にも絵が描かれている。ここの柱の一つに、1,819年にこれらの石窟群を発見した、マドラス(現チェンナイ)駐屯のイギリス騎兵隊士官の落書きが残されている。
「John Smith,28th Cavalry(第28騎兵隊),28th April 1819」とあるそうだが、写真を撮っても全部は読み取れなかった。
第16窟には、入口に両脇に象の石像があり、内部の奥には足を地に着けた釈迦の石像がある。柱が天井を支える部分に相撲取りの様な石像があったり、仏教にしてはいささか官能的な石像があったりする。
第17窟の中は仏陀の前世をつづった本生譚がほとんどだ。
第19窟以降は次のブログにつづく。
アジャンター石窟群の観光案内は以下の通り。