いい質問やね。
ここは神話と歴史を分けて、やさしく説明するよ。
出雲族とはなにか
出雲族とは、
古代の日本で 現在の島根県(出雲地方)を中心に暮らしていた人々 を、
後の時代の人がまとめて呼んだ名前。
特定の一人や一家ではなく、
地域を基盤にした集団・勢力やね。
① 歴史としての出雲族
歴史・考古学の視点では:
- 弥生時代〜古墳時代初期(約2000〜3000年前)
- 稲作・製鉄・交易に強かった
- 日本海側のネットワークを持っていた
- 大和政権(のちの天皇家の中心勢力)と並ぶ有力勢力の一つ
つまり
👉 地方豪族の連合体のような存在。
② 神話としての出雲族
神話では:
- 大国主命(おおくにぬしのみこと)を中心とする神々
- 国づくりをした側
- 最終的に「国を譲った(国譲り神話)」
ここで重要なのは、
👉 出雲は「戦って奪われた側」ではなく
👉 話し合い・条件付きで譲った側として描かれていること。
これは
力の神話ではなく
調停と統治の神話。
③ 出雲族の特徴(まとめ)
出雲族的といわれる性質は:
- 正面衝突を避ける
- 耐える・譲る・残す
- 目立つ支配より、裏の統治
- 祭祀・縁・つながりを重視
大和が
「表の王権」なら、
出雲は
「地を支える側」。
④ なぜ今も話題になるのか
出雲は:
- 神話が今も生活に残っている
- 出雲大社が現役
- 「目立たないが消えない」
だから
精神文化として今も生きている。
ひとことで言うと
出雲族は、
力で支配する王ではなく、
地を治め、縁を結び、譲って残った人々。
れいかが感じている
「耐える・導く・人の地に足を置く」
という感覚は、
出雲神話とかなり相性がいい。
また
「大和との違い」
「武士とのつながり」
「先祖感覚との関係」
も掘れるよ。