大腸がんと判明して10か月後、義母はこの世を去った
若いとき義母に散々苦労をかけ、暴言暴力をしてきた義父は・・
魂が抜けたようになりました
そしてその数か月後、脳出血を起こし入院。ガリガリに痩せこけ、生死をさまよいました。
私は結婚後2年の出来事だったので、義父のことも好きになれなかったし今後どうなることか不安でした
このまま義父も義母のもとへ旅立つと思っていましたが、見事に回復し退院
在宅でこの時嫁と離婚しバツイチとなった義弟が一人で義父をみることに
不器用な弟なので、かなり苦労しました。私たち夫婦もできることはしたかったけど、共働きで休日もバラバラな夫婦。二人が休みの日に孫を連れて、ご飯を作りに行くことがやっとでした
ヘルパーさんや訪問看護などもいれて何とか生活し、4年後肺がんで他界
義母がなくなって義父は何を想っていたのでしょう
元々無口な義父が、義母がいなくなりさらに無口になりました
散々好き勝手やってきて、義母に苦労をかけたことをしっかり反省してくれていたのかどうか・・
優しさが元夫のいいところ。いつか殺そうと思っていた義父でも優しく声をかけていました
家族とはなかなか一時の感情だけで切り離せないものですね
例え毒親だったとしても・・自分の親という倫理感からなのでしょうか、家族との思い出があるからなのでしょうか
「妻を亡くした男性は寿命が短くなる」と聞いたことがあります
皆に当てはまるとも言えないけれど、確かにそういう人が多いのかもしれない
「男は弱い生き物である」
そんな形でわたしは結婚して数年の間で義両親二人のお通夜・告別式・各法要・・義弟の泥沼離婚を経験しました
大変だったんだと思います
無心すぎてあまり覚えていません
それでも元夫への思いがあったから、協力し乗り越えました
夫婦とは病める時も健やかなるときも常にお互いを助け合うことだと思っていたし、子どものためにも強くありたい
幸せでありたいと願っていた
いつの頃までそんな風に思えていたのでしょうか