死を招いた保育 | のんきな3人ぐらし

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夫と中3の娘と3人でその辺のマンションに住んでいます。株式投資に夢中で、ブログの更新をサボりがちです。

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死を招いた保育―ルポルタージュ上尾保育所事件の真相
今日は2005年に上尾保育所で園児が亡くなった事件のルポタージュである↑の本を読んだ感想なので、ヘビーな内容です。ご注意ください。



私は今、娘と一緒に有償ボランティア
と呼ばれる活動をしている。

交通費とちょこっとのお金を頂きながら、
地域活動をする。

ボランティアの世界は横のつながりが深く、
色々と声をかけて頂くようになった。

その中の一つに「保育ボランティア」が
あり、娘と一緒に赤ちゃんと遊んでいる。

とーっても楽しい。

あまりの楽しさに保育士の資格勉強を
してみようかと思い立った。

保育園で働きたいわけではなく、
知識として知っておきたいと考えただけ。



私の20年来の友人は現役の保育士を
している。彼女にも相談をしてみた。


彼女から「託児と保育」の違いを聞いた。

恐らく色々な説があるとは思うけれど、
こんな感じかな、と教えてくれた。


「託児」とは、不特定多数の
子どもを一時的に預かる施設。

私が行っているボランティアはこちら。


「保育」とは、行政に届出を行って
運営をする施設。

いわゆる保育園、保育所のことで、
私の友人は認可保育園に勤めている。


保育園の保育士は、ただ子どもを
可愛がる存在ではない。

マンツーマンでついているわけではない
から、常に全体を見る必要がある。

チームワークが必要な仕事であり、
経験も必要になってくる。

子ども達や保護者に絶大な人気がある
保育士が、必ずしもいい保育士とはいえない。

危険を予知しながら全体をまわして
いかなければいけない。




この話を聞き、保育士という仕事を
違う角度からみるようになった。

とても私には務まりそうにない。

私はただ孫を可愛がるじじばばのように、
小さい子と遊びたいだけだから。

資格の本を読んだりするうちに、
1冊の本を図書館で見つけた。

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保育園で起きた悲しい事故というと、
0歳、1歳の子がうつぶせ寝をして
いたというイメージがあった。

この本もそうだろうと思い込んで
よみはじめると、まったく違った。


4才の男の子が本棚に隠れていて、
熱中症で亡くなった。


平成17年(2005年)に埼玉県上尾市の
公立保育所で実際におきた事故。

4才。我が子と同じ年である。

3月生まれの男の子だから、年中さんの
クラスでおきた事故。

本を少し読むだけで、亡くなった
侑人くんが遊んでいた姿や事故当日の様子が、
手に取るように想像ができてしまう。


侑人くんのご両親は、長い不妊治療の末に
やっと授かった可愛い我が子を奪われた。

以前から保育園に問題提起をし続け、
この保育園に通わせていていいのか…
と迷いながら過ごす中でおきた事故。

悔やんでも悔やみきれないご両親を
思うと、涙が止まらなかった。


当時の上尾保育所には多々の問題があった。
弁護団が裁判で言われた
「起こるべくして起こった事故」と
いうのが真相なのだろうと思う。


突然、我が子を奪われる気持ち。
それが防げるはずの事故だとしたら。
気が狂ってしまう。

保育園のみならず幼稚園でも、
事故はおきている。

私にできることは、先生との
関係を密にすることくらいだろうか。

色々と考え込んでしまう1冊だった。




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保育園の仕事っていうと特殊なイメージがありましたが、この本を読んでいるとどこの会社でも同じことだなと感じました。


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こういう可愛らしいエプロンを
している自分は、まるで想像が
つきません。それでも、こういうの
つけた方が子どもは安心して
くれるのかもしれませんね。