ただで「良質な」電源を得ることができます。
 通常は普通に壁のコンセントから取りますよね? なんらかのオーディオ用電源工事も存在します。
 ではただでは?というと、「ルームエアコン用」電源コンセントです! 壁の上のほうにあって、届きにくい場所ですが、「テーブルタップで延長したとしても」こちらのほうが音がいいです!
 じゃあ、エアコンはどうするの?というところですが、あくまで自己責任ですが、普通のコンセントから取り直しています。過電流が流れたら、ブレーカーが落ちるだけです。自己責任でお願いします。
 
 たいていは、プリアンプ入力に、CDプレーヤー、チューナー、アナログ用イコライザーなどの出力ケーブルがつながっていると思います。しかし、聴かない機器がつながっていると、音質悪化を引き起こしますので、聴かない機器は抜きましょう!
 電源ケーブルも同様です。機器の電源は入れてなくても、テーブルタップに「ささっている」だけで、音質悪化を招きます。
 さらに今一度、プリアンプの裏側をのぞいてみてください。空き端子がさびないように、なんらかのキャップがささってませんか? 電気的に関係無いようでも、影響あります! 全部取り外しましょう! すっきりした音になりますよ!
これまでのオーディオへの機械的振動の影響から言えることですが、真空管自体も振動の影響があるはずです。真空管アンプはなぜ音が良いとされるのか? 真空管は何でできている? そう、ガラスです!
 グラスハープがいい音を奏でるように、ガラスという素材は使いようによっては、いい音を発するものです。そう、真空管もこのガラスのおかげでいい音が出るのだと考えています。
 ひょっとして、WE300B真空管で、コピー真空管が多い中、やはり本家のWEの音がいいのは、実はガラスの製法が理由かもしれません。
 そのように思いが至った理由は、インシュレーターに、昔のおもちゃのガラスの「おはじき」を使い出し、結構いい音が出るようになった経験からです。その辺の市販のインシュレーターよりいいですよ!ぜひお試しください。
 ケーブルは本当に重要です。高額のものもありますが、アンプ交換よりも安く効果は大きいので、こんなにありがたい話はないと思ったほうがいいですね。
 ここでは、今使用中のケーブルの能力をさらに発揮させるネタを紹介します。

①ケーブルの方向
 何のこと?と思われる方がほとんどと思います。例えば、アンプとCDプレーヤーとをつなぐケーブルは、どちらをどちらに差しても、当然のごとく同じように音は出ます。しかし、音質はかなり異なりますので、スピーカーケーブル含め、抜き差しして試してみてください。
 経験上で根拠はないですが、ケーブルに印字された文字の後のほうを「上流側」にした方が音がよくなります。
 そのような印字のない、その辺の安いケーブルでも、方向の違いは明確にあります。不思議ですねー。

②電源ケーブルの向き
 まずコンセントの極性については、ご存知と思います。すなわち、電源コードをコンセントに差すときに、どっちを差すかで、音が変わります。
 さらに3Pコネクターの場合は難しいですが、機器側のケーブルの差込口が、どちらにでも差せる場合、電源ケーブルを構成する2本の電線のうち、どちらを極性の例えばプラス側に用いるか、で音は変わります。
 よって、もしも自作で、電源ケーブルを作る場合、①の方向も含め、4通りの電源ケーブルができ、それぞれ当たり一本、はずれ一本、まあまあ2本ができます。それぞれ実際に音を聴いて試してみてください。

③ケーブルのたるませ方
 そもそも経験的に、しなやかなケーブルはしなやかな音がします。これも「オーディオ音質・音場向上の本質」で書いたとおり、ケーブルの振動特性が音質に影響を及ぼしています。よって、その振動特性に注目して、どのようにケーブルの振動をコントロールするかですが、テンションがかからないように、中間を保持しながら這わせたり、逆にテンションをかけるためにわざと重力でたらーっと差せたり、ケースバイケースです。
 ここで重要なのは、ケーブルの長さです。心情的には、電気抵抗の少ない短いほどいいように思えますが、振動という面では、逆に長めのケーブルのほうが音が良かったりします。

④ケーブル用インシュレーター
 ③を発展させると、オーディオ機器にインシュレーターが必要なように、ケーブルにも必要です。
 一般解としては、例えばスピーカーケーブルについて、例えば50センチ間隔で「箸置き」のように所々床からケーブルを浮かせると音が良くなります。その箸置きの素材は、試行錯誤するしかないですが、私のベストは、天然綿です。脱脂綿でもいいかもしれません。
 コンサートホールにも良し悪しがあるように、当然、オーディオルームにも良し悪しがあります。
 無響室の音が最悪なように、音は「適度」に反射させなければいけません。
 
①床の表面
 よくじゅうたんを敷いた部屋を目にしますが、さて、よいコンサートホールでじゅうたん敷きの例はあるでしょうか?ないですよね?基本、板張りのはずです。そうです、まずは床で音を適度に反射させないとだめです。
 最悪な部屋は、床がじゅうたんで、天井が板張りの部屋です。思い当たるところがあると思います。

②吸音すべき場所
 「オーディオ音質・音場向上の本質」②で書いたとおり、まず「ゴースト現象」を回避しなければなりません。
 一番大きいのが、スピーカーから床で反射して、耳に届くルートをなくすことです。
 そうです、スピーカーの前の床に座布団を置いてみましょう。「吸音」というと、音が小さくなるイメージがありますが、これを実行すると、音量が増えます。スピーカーから耳への直接音と床からの反射音とが、干渉して、耳に届く音を減衰させていたのです。当然、音質も悪化していたことは理解いただけると思います。
 次は、聴取位置の足元です。これも椅子足元にクッションを置いてみてください。

③吸音材を置いてはいけない場所
 あくまで経験上ですが、部屋を直方体と見た場合の「角」です。角用の吸音材は売ってますし、いかにも良さそうですが、私の場合は、悪くなりました。
 左右の壁もだめです。つい置きたくなりますが、ここはウィーン・ムジークフェラインの女神像のように、音を散乱させたほうがいいかもしれません。

④左右スピーカーの間
 よく大型テレビを置いている部屋を目にします。間に置いてもいいですが、問題は奥行き方向の位置です。
少なくとも、スピーカー前面とテレビとが同じような位置になるのはまずいです。
 スピーカーより、奥まった位置に置くと、音像と力強さが増します。
 機器はちゃんとしたラックに置く、インシュレーターを適切に使う、など実践されていると思います。
 これから書くことは、ひょっとしたら、一人も信用するする人がいないかもしれない、超レアノウハウです。

①直角三角形支持
 よく3点支持の事例を目にすると思います。私の場合も一応、3点支持ですが、
 2等辺3角形ではなく、直角三角形です!
 通常の機器は、4隅に足が付いていますが、インシュレーターを3つだけ使い、一箇所は浮かせた状態にするのです。どこを浮かせるかは、4通りやってみて、一番気に入った音になるところを選ぶのです。
 おそらく浮かせることにより、筐体にテンションがかかり、振動的にいい方向になるからだと考えています。
 皆さんは、
①かえって、音が悪くならないの?
②ぐらぐらしないの?
と不安になると思います。大丈夫です!やってみてください!
確かに機器によっては、重心が偏っていて、浮かす場所によっては、浮かしたほうに傾くこともあります。
 その際は、反対方向におもりを乗せて、傾かないようにしてください。

 その効果ですが、やってみれば明らかですが、ふわっとしたアナログ的雰囲気が出てきます。
(好みはあると思いますが)
 いずれにしても、だまされたと思ってやってみてください。

②インシュレーターを敷く位置
 通常はもともとの「脚」の下に敷くと思いますが、そこではなく、本体に直にはさんでみてください。
 脚の外側のエリアでも、内側のエリアでも、試してみてください。よりインシュレーターの効果が発揮されるはずです。
 なお、私のCDプレーヤーの場合、これも信じられない話とは思いますが、0.1mm刻みで位置を調整しています。そうしないと、音の深み、雰囲気、などがベストにならないからです。

③機器の上に載せるもの
 半々のケースになりますが、機器の上になにか物を載せると音質が向上する場合と、文字通り、何か上から押さえつけられたような音になる場合とあります。
 その半々の確率を信じて、なにか載せてみてください。アンプの上にCDプレーヤーを載せるでもいいです。なお、その際に気をつけてほしいのは、置く位置です。1センチ動かしただけでも、音が変わります。
よって、これもスピーカーの配置と同じでチューニング要素です。
 マスタリングとは何か?についてはここでは説明しません。
 ここで言いたいのは、意外な事実が多いと言うことです。

①ある演奏のCDが出て、しばらくあとに同じ演奏の廉価版が出たとします。(よくありますよね)
 これら前後のCDの音はまるで違います。問題なのは、新しい発売のものほど音が悪くなっているということです。中古相場が高騰するといやなので、あまり言いたくないのですが、LPレコードが「初期盤」が一番音がいいと言われているのと同じで、CDも「初期盤」が一番良いです!CD発売当初は値段が高く、3700円とか、3500円とかしていました。その価格を品番に転用した「37」とか「35」という数字で始まっている品番のCDはほぼ初期盤と考えて良いです。
 素人考えでは、のちに廉価版を出すときにも以前のマスタリングデータを使えばいいような気がしますが、どうもその都度、やり直しているようです。しかもなぜか音として劣化している。これも技術の退化ですねー。そもそもマスタリングの現場では何が行われているのか?知りたいところです。

②ある演奏のCDが、国内盤と輸入盤と同時に発売されたとします。ご推察どおり、これもあきれるくらい音が違います。ほとんどの場合、国内盤のほうが音が良いです!ヨーロッパ製は音が薄いです。(オーディオ機器も同じ?)それぞれ製造元が違うので、それぞれマスタリングしているのでしょうね。なぜ共用しないのか?不思議です。 

③前の投稿で、SACD、ハイレゾは音が変、悪いと書きました。
 音の「入れ物」としては優れていると思いますが、やはりCDと同じマスタリングデータを使うわけにはいかないので、それぞれ専用のマスタリングが必要となるわけですが、想像ですが、おそらく「いかにもSACDとして音が良く聞こえるように、意図的にマスタリングしている」と考えられます。CDと同じ感じでやれば、「入れ物」の優位さにより、最終的な音は良くなるのでは?と思います。でも過去の歴史を振り返ると、「入れ物」としても退化しているかもしれませんね。
 私はB&O CDXという、そもそも世の中にCDというものが登場したときに発売された1983年製のものを使っています。
 結論から言うと、一生、ほかのプレーヤーを使うことはないでしょう。
 これまでに名機と言われた、かなり多数の機種を試してきました。
 これもオーディオの不思議ですが、「古いものほどいい!」「技術の進化は実は退化」です。
 現在は、ハイレゾ、SACD等ハイサンプリングの時代ですが、CDは16ビットしかありません。実は、その規格にもかかわらず、当初フィリップスはそれより少ないなんと!14ビットのDACチップ(TDA1540)を作ってきました。これが素晴らしいのです。いまだにこれを超えるものはないと考えています。B&O CDXでは、この14ビットを使っています。
 その後に、フィリップスは16ビットのTDA1541を作り、これはとても有名で評判が高いDACでしたが、個人的には駄作と言わざるを得ません。実は、B&OもCDXの次に16ビットDAC採用のCDX2を発売しましたが、これがまたどう贔屓目に聴いても駄作でした!その他、他メーカーで16ビットTDA1541を採用した機種を購入し、自分のCDXと比較試聴しましたが、CDXと比べると、どれも駄作でした。
 逆に、次は、14ビットのTDA1540を使った多機種を「全て」購入し、比較試聴しました。こちらはそれぞれ捨てがたい魅力がありましたが、すべてにおいて勝っているのはCDXでしたので、もうこれで決定です。(LHH2000含む)
 ちなみにもっと新しい機種では?...アキュフェーズのDP90/DC91,BOWテクノロジーのZZ-EIGHTなど聴きましたが、キレイですが、心を鷲づかみにする音ではありませんでしたので、新しい機種には期待できなくなりました。
 以上、なかなか信じがたい話とは思いますが、こればかりは私のオーディオルームで比較試聴してもらうしかありません。
 なお、最近は、SACD,ハイレゾがはやりで、それはどうか?というところですが、はっきり言います!「それらが良いという人と音の話はしたくありません!」
 私にとっては、何かが抜けている、変な音です。(マスタリングの問題もあります。これは大事なことなので、別途投稿します)
 「オーディオ評論家も絶賛しているではないか?」と思う方がほとんどと思いますが、CD発売当時は、オーディオ評論家は、「LPより音が良い!」って言ってたんですよ!オーディオ評論家なんて信用できません。以前大御所と言われる方を訪問したことがありますが、「何これ?」みたいな音でしたからね。(褒め言葉を考えるのが大変でした!)
 さらには、現在素晴らしいとされているLPレコードですが、SPからLPに切り替わったときは、なんと「音が悪くなった」と言われていたんですよ!技術は退化する一方です...
 「オーディオ音質・音場向上の本質」にいろいろ書きましたが、たいていの方は「そもそも何を使っているのだろ?」と思うでしょう。オーディオショップに行くと、「今、何をお使いですか?」と必ず聞かれます。会話の導入としては当然のこととしても、個人的には愚問です。断言しますが、CDプレーヤーを除き、私はどんな機種でも同じ音にすることができます。要は使っている機種など9割がた関係ないのです。すべては使いこなしです。弘法筆を選ばず!ただし、CDプレーヤーについては、後の投稿で詳しく説明します。
 そうは言っても、気にはなるでしょうから、ご挨拶がてら、以下、列記します。
 今では、私のシステムの音を聴くとみんなびっくりしますが、入れた当初は、「何これ?」みたいなみすぼらしい音でした。「この38センチウーハー断線してない?」って感じでした。

①スピーカー JBL4344
②プリアンプ アキュフェーズC280V
③パワーアンプ マッキントッシュMC2600
④CDプレーヤー B&O CDX
⑤アナログプレーヤー ガラード401

語り尽くされていることですが、「オーディオは使いこなし」です!
たいていのシステムは、見た目そこそこにセットしたとしても、2~3割の実力しか出ていないでしょう。
しょせんオーディオは自己満足の世界ですが、以下のノウハウが、お役に立てれば幸いです。

◆基本的考え方
【①振動】
 オーディオは電気製品にもかかわらず、なぜか振動等、機械的性質がかなり音質を左右します。
 電気回路の良し悪しなど、音質への寄与度はあまり感じられません。
 よって、いわゆるインシュレーター、オーディオラック等、機械的振動に影響するものの寄与度は大です。
 硬い木材の上に置けば、硬い音がするし、スカスカの木材の上に置けば、スカスカの音がするし、スピーカーの上に重しを載せれば、頭から押さえられたような音がするし、音は不思議と見た目そのものです。
 また現在は、機器間をつなぐピンケーブル、スピーカーケーブルの効果は自明のものとなっていますが、実はこれらの効果は、線材の金属電気抵抗値ではなく、線材のねじり方、線材を覆う被覆等による線材への「振動」の吸収、調整による効果がメインと考えています。(なぜ金属線への振動を調整することで音が変わる?ここがオーディオの不思議なところです)

【②音の耳への届き方】
 「音を体で感じる」という言い方がありますが、やはり9割がたは耳の鼓膜にどのような音が到達するか?に尽きると思います。
 まず第一に対策すべきは、「ゴースト現象」対策です。かつてテレビ受信において、ビル等での電波の反射の影響で、画面がにじむゴースト現象というものがありました。つまり、オーディオルームでも同じ現象が現れます。すなわち、スピーカーから出た音は、「直接音」、「天井、床、壁からの反射音」、「左右のスピーカーからのバランスの違い」等を経て、耳に到達するわけですから、それらをうまく調和させなければなりません。ここで言っているのは、「ゴースト現象をなくせ!」ではありません。それはすなわち無響室ですから、それがどんなに「異常」な音かはご理解いただけると思います。
 長くなりましたが、ここでのイメージは、音を「光」と考えてください。スピーカーからは光が出ています。もしも部屋のところどころに光を反射するところがあれば、ぎらぎらしてまぶしいですよね。しかし、そこそこ目にやさしい反射であれば、逆に心地いいはずです。写真撮影を考えてみましょう。ライティングによって、写真の仕上がりは大きく変わります。反射板で光の当て方を調整したり、キャッチアイを作ったり。
 いわゆる吸音材、ルームチューニング材は、そのような効果をもたらすものと考えてください。
 繰り返しになりますが、「吸音」すればいいと言うものではありません!

【③低音、中音、高音のバランス】
 個人的には、中音がやや盛り上がった、いわゆる「かまぼこ型」がベストと考えています。音の好みはさまざまですが、少なくとも言えることは、かまぼこ型にすれば、どんなジャンルの曲、どんな音源でも安定して自分の好みの音で聴くことができます。これはとてもストレスなく快適です。逆に言うと、かまぼこ型でない場合は、極端な話、一枚のCD,LPしか満足して聴くことができません。(それでいいという人もいるでしょう、音源に応じて、オーディオルームを複数持てばいいのです)
 いずれにしても音を調整するに当たり、現在では、トーンコントロールの付いたアンプが少なくなりました。また、スピーカーにも各ユニットのバランスを調整するアッテネーターが付かなくなりました。(JBLには今でも付いている機種があります)
 ではどうすれば?...個人的には、機種を変更したり、ケーブル、インシュレーターで調整したりするのは愚の骨頂と考えます。トーンコントロール付きのアンプ、アッテネーター付きのスピーカーを買いましょう!
 グラフィックイコライザーは?というと、これこそ満足のいくまま、徹底的にできるはず!と考えるのは間違っていないと思いますが、現実としては、かなりドツボにはまります。お勧めとしては、音質調整できるアンプとスピーカーで、大枠の形を整え、ケーブル等で細かなチューニングするのが、最善と思われます。