司法試験予備試験法律実務基礎科目ハンドブック2刑事実務基礎 | Revenge Retry Restart

Revenge Retry Restart

司法試験不合格者の勉強記録

司法試験予備試験法律実務基礎科目ハンドブック〈2〉刑事実務基礎/辰已法律研究所

¥3,564
Amazon.co.jp

基本書演習書ではなく、しかも予備試験向けと銘打たれている本です。
しかし、刑法・刑訴法の事実認定の方法を示したものとしてわかりやすいので評価します。
刑訴の逮捕要件や刑法の事実認定を中心に肯定要素と否定要素を分類して記載していること、重要なところでは判例を示し具体的な分析を行っているため答案を書く際の具体的方法のイメージを掴みやすいことがメリットでしょう。司法試験においても事実の評価の方向をつかむ上で有用と言えます。
辰巳にしては珍しく因果関係を条件関係を前提としない形での記載をしているのも評価ポイントです。(因果関係の理論的には条件関係と帰責問題を別だてで分析する仕方の方がわかりやすいとは思うのですが、判例の危険の現実化の説明として別だてに評価する方法を規範レベルで立てるのは疑問です。)
3版になって犯人性の認定という刑事実務科目でしか聞き得ない項目が出来たので、やっと予備試験実務科目にも使えるようになった印象です。
デメリットは、刑法・刑訴法の事実認定として作成しているわけではないため、項目を重要部分に絞っていることでしょうか。また、個人的には、犯人性の認定についてはともかく、法曹倫理は解説弁護士職務基本規定の該当箇所を読む方が分かり易かった印象はあるのであまり予備試験向けの本として成功していないのではないかという印象がします。