事例演習刑事訴訟法 | Revenge Retry Restart

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司法試験不合格者の勉強記録

事例演習刑事訴訟法 (法学教室ライブラリィ)/有斐閣

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訴訟法に関しては誰もが使う共通テキストというものがない代わりに、問題集によって司法試験受験生の共通知識が作られる印象があります(ローや予備校の授業で形成される点は除く)。
司法試験受ける上では、周りの人が一度は読んでいるから読んでおいたらということもありこの本を取り上げようと思います。

重要論点を中心に短い問題が提示された後で対話形式で解説が書かれています。問題を解くことより解説を理解することに価値のあるものといえるでしょう。刑訴法は学説と判例が乖離していた時期があり、学説からの理解(及び学説を基にした予備校論証)では判例との乖離があるため判例の事案を答案化する時に困る部分があります。この本は、判例を元にした事案の解説をすることで、判例や学説の整理をしてくれる副読本としての役割を果たしてくれるものと言えます。参考文献が提示されているのでわかりづらいところはこれらでより詳しく調べることも出来ます。
一方で、この本に書かれていることを答案に表そうとした場合、うまくまとめるのが難しいと思うところはあります(アマゾンのレビューとか見ていると理解出来ていることを前提にしていて、理解出来ていない段階ではどうするべきなのかということがあまり書いてない印象はあります)。
私は、伊藤塾の論証では納得出来ていなかったところを中心に問題を解説を参考にしつつ答案作成をして理解に無理矢理落とし込むことをしていたのですが、どこまで効果があったのかは不明です。

1月に補強法則、伝聞法則、一事不再理の問題を追加した改訂版が出るようなのでまだ持っていないのであれば、改訂まで待った方が良いかもしれません。