なんとなく、それなりに?平凡に??

そんな生活を送っていた私。



仕事も順調。彼氏もいるし、これ以上幸せな事がないって事もわかっている。


だけど、なんだか物足りない。

幸せすぎて?それとも何かを求めてるから?


よく女は3年で冷めるってテレビで見た事がある


ちょっと前までは意味がわからないって思ってたけど、



今はなんとなくわかる気がする…


別に冷めてる訳ではない。



慣れてしまったんだと思う。





恋人とかじゃなくて家族みたいな。 だけどそんな簡単に離れれる訳でもないし…


こんな思いを抱きながらFとの時間を過ごしていた。







そんな時だった。 

知人を通じて、『こんな人知ってる?』 と言う話を聞いた。


急にドキドキし始めた。 


その話があまりにもKの事を言っている様で…




あまりにも話が似ていたので、私は確信した。


それはKの事だと…。



私の胸の鼓動はおさまらず、私は自分自身を止める事ができなかった。





Fには申し訳ないと言う気持ちはあったが、Kとの思い出が頭をよぎって、Fへの気持ちを上回ってしまったのだ。


そしてその日、

Kと私の共通の知人に連絡先を聞き出し、

メールを送ってしまった…。








『久しぶり、私の事覚えてる?』



きっと忘れてるよね?返事くるかな?

そんな事を考え不安になりながら返事を待つ…



すぐに返事はきた。

『覚えてるよ、元気だった?』




私はすぐに舞い上がってしまった。

そして今までの思いが溢れ出るかの様に、色んなことを話した。


もちろん今彼氏がいる事も。

昔みたいに重たい女に見られたくなかったから。



結局知人が話していた人とは全くの別人だったが、結果的に何かを理由に連絡を取りたかっただけで、

別人でもなんでもよかった。




昔を思い出すように私とKは連絡を取り合った。



Kには今彼女がいない事もわかった。


あのKに彼女がいないなんて…


昔じゃ考えられない。 それももう何年もいないとか…




そしてある日の朝Kからメールが来た




『今日、会いたい』



その年の夏、私とFは友達から恋人へと変わった。




なんだか二人とも緊張気味。

そりゃ先週まで、ただの友達だったんだから、

 


だけどFが本当の彼氏になるまでそんなに時間はかからなかった。


Fは優しかった。

今までの男と違って、すぐに手は出してこないし、いろいろ気遣ってくれている事がすごく伝わる。


ある夜、大勢の飲み会に参加した私とF。

この日も酔った私を助けてくれるF。


そしてこの日、初めてFの家に泊まった。

友達何人かで遊びながら泊まった事はあったけど、この日はFと二人きり。


酔いも冷めていた私は期待をしていた。


だけど、酔った私にFは手を出さなかった。



私はものすごく大事にされていると実感した、それと同時になんだかもどかしくなった。

Fへの気持ちが抑えられなくなり、甘える様に寄り添った。



私とFはひとつになった。







それから月日は経ち、

Fとは離れられない。と思う程好きになっていった。

Fといると落ち着くし、なんでも話せる、もちろんHの相性だって最高に良かった。



そんなFと付き合って、満たされているはずの私、


もちろん満たされている、別に浮気したいとも思わない。むしろしたくない。



だけどTは別だった。




TはFと付き合ったことをもちろん知っている、

『良かったなー』なんて言われたり。


なんだか複雑な気持ち…



だけどTとは友達。

二人で遊びに行く事なんてよくある話だった。

友達とわかっていても、Fには言えない。  余計な心配をかけたくないから。

世の中には言わなくていい事もある。 黙ってればばれない、 黙っていた方がみんな幸せだから。




そしてFと付き合って3年が経った。

もちろん今でも仲は良い。


そしてTにも彼女ができた。

Tの彼女は女関係にうるさいのか、携帯をチェックしたらしく、

そのときTは

『こいつだけは消せない』と私の名前を残してくれた。  

もちろん大事な友達の一人として。  女としての意味は全くないのだ。

それを私に言うTもTだ。

罪な奴。


だけどその言葉に特別扱いされている優越感。 私は素直に喜んだ。


5年前の彼、Kが消えてから私は遊ぶ事をやめた。



もしかしたら私の所に戻ってきてくれるって期待してたから…


だけどKとはその後も何の連絡もなく、過ぎていく日々…




まるで寂しい気持ちを埋めるかの様に私は2年付き合った彼とヨリを戻し、それなりに平凡で幸せな日々を送っていった。

しかし高校を卒業してお互い、就職、進学と、違う道を進むにつれて結局すれ違い別れてしまった。




だけどそんな時、新たな学校生活でKを感じた。


彼の名前はT。

Tは何か他の人と違う魅力を感じた。

お互い共通の趣味があったり、すぐに仲良くなった。Tとは周りからも『ほんとに仲が良いんだね~』って言われるほど。  友達以上恋人未満。



だけど私との違いがひとつ。



Tには、男女間の友情は成立すると言う事。


私は無理だった。

確かに成立はするかもしれない、だけどTとは成立できないと思った。



彼の魅力はKとは違って暖かさを感じた。


もしかしたらKの事を忘れさせてくれるかもしれない。

だけど気持ちを伝えてTとの今の関係を崩すことも怖い…



だけど気持ちが押さえられなくなった。  彼に気持ちを伝えると、彼は友達以上に思えないと返ってきた。



それから、彼は何もなかった様に私に接してくれた、  だけど彼のそんな優しさは私を苦しめた。

なんで嫌いになってくれないの、もっと突き放してよ、と本当は言いたかった。




だけど弱い私はそれが言えない。


世間から言えば思わせぶりな彼の行動、

だけどそれが自分だけ特別扱いしてくれてる気がして、結局ずっと何も言えなかった。



そんな時、Tのそんな行動に振り回されていた私の相談に乗っていてくれていたのが男友達の『F』


Fはなんにも気使わないし、いつもバカしてる仲間の一人。




Fを意識しだしたのはこの時だった。


もうTに振り回されるのが辛くてしんどかった時、いろんな所に遊びに行って忘れさせようとしてくれた。





Fと付き合ったら幸せだろうな…

毎日楽しいんだろうな…


なんて事を考える様になっていた。




ある夏の日。

大勢で海でバーベキューをした。

若さに溢れる私たち、お酒を飲んで騒いで、


なにか間違いが起こっても不思議ではない状況…


そこにはもちろん、TもFもいるわけで、


飲みすぎてぐったりした私に優しくしてくれるF。


楽しそうに飲んでいるT。



だけど楽しそうにしているTを見るのがつらくなって、人ごみを抜けて一人になった私。


そんな時横に来てなぐさめてくれたのがFだった。

なんだか急に人恋しくなって、浜辺で寝転がりながらFに寄り添った。



そんな私にFはキスをした。





私たちは友達という一線を越えてしまった。