一人目を授かるため、新宿の産婦人科に通院し、人工受精をしました。
人工受精をする度に、夫の精液を持ち込み、毎回、精子の状況レポートの確認ができました。
濃度は問題ありませんが、精液量は少なめ、運動率は人工受精が出来る下限のギリギリというところでした。
あまり芳しい成績ではありませんでした。
夫婦で話し合って、食事改善に励みました。
食事は、亜鉛等を取れるよう、工夫して作り、昼ご飯は手作りお弁当を作ることにして、夫にも持たせていました。
朝のお弁当準備は大変でしたが、子どもがいる日々と競べたら全然楽なのだろうと思い、頑張りました。
残念ながらそれで、精子の成績が上向くことはありませんでした。
結局、人工受精は五回トライしました。
六回目、どうしようかと考えていたところで、二週間で生理が来てしまい、人工受精は見送ることに…。。
もう、自分には子どもが出来ないのかもしれないと落ち込み、子どものいない人生設計をしなくては決心していました。
ただ、その頃、巷では、コロナが流行り始めました。
在宅勤務が推奨され始めた頃でもあり、夫と二人で机を並べて仕事をすることも多くなりました。
在宅勤務をしていた頃は世の中に対する不安はありしたが、夫婦仲は良好なので夫と毎日一緒に居られたことに満足でした。
夫婦生活も充実しました。
それまでは、週に一回か、あっても二回くらいでしたが、在宅勤務の頃は1日おきくらいにタイミングが取れました。
そんな生活を送っていたら、すんなり妊娠したのです。
毎朝計っていた体温の高温期が三週間を越えたとき、夢で赤ちゃんが出てきました。
「もうこれは、妊娠検査薬を試すしかない。」と思って使ってみたら陽性反応を確認。
自分にとっては、奇跡が起きたような体験でした。
ただ、世間ではコロナが流行っており、また、流産する人もいるんだと思うと、あまり喜ぶことはできませんでした。
夫も同じだったようで、妊娠を手放しで喜ぶというより、二人して神妙な感じになってしまいました。