そして病院へ。
この病院では内視鏡検査は昼休み中に1日1人だけ。なので他の人はおらず、ゆっくりと検査を受けることができた。
「検査薬は全部飲めましたか?」
と聞かれ、
「ええと、すみません、ちょっと残ってしまいました。コップ一杯ぐらい、最後のが飲めなくて・・・えへ」
半分はあってます(残したこと)。半分は嘘です(コップ一杯ぐらいということ)。
嘘つきました。すみません。
「便は透明になりましたか?」
「はい、もう水です、水」
これは本当です。もう水しかでなかったもん。えへん。
「それなら大丈夫でしょう。じゃ、そこで検査着に着替えてください」
上はよくある検査着。下は、下着を取り、検査用の紙パンツに履き替える。おしりのところにスリットの入った専用の検査着。
じゃ、そこに横になってねーと言われ、ベッドに横になる。
そのまま血圧を測り(ちょっと高かった(´_`。))、点滴の針を刺し(約束通り腕の内側だった)、じゃここから腸の動きを止める薬を入れますーと。
点滴からは、腸の動きを止める薬と、鎮静剤?痛みどめ?多分そんなのを入れたんだと思う。とはいえ別にぼんやりしたり眠くなることもなく、検査スタート。
「モニターに映るから見ててね」
と言われ、ふんふんとうなずきながら目の前のモニターを注目。
今、私は自分の腸を見ている・・・と思うとなんだか不思議な気分。私のインサイド・・・。
「今、直腸ね、ここがS字結腸でー・・・」
と細かく説明されるものの、映っているのはプルンと赤い腸の内部。どこだか分からないのでうなずくだけ。
「ちょっと曲がるときに押されたり痛むかもしれないけど、大体いまどこに入ってるかわかるでしょ?」
「うーん、ちょっと癒着があるねぇ。盲腸とかした?」
そんなことを言われたり。
「盲腸?やってないですー」
「じゃあ気が付かないうちに、腫れて治ったことがあるのかもね。」
そんなことを話しながら、さらに進み、5分も経たずに一番奥まで到着した模様。
「ここ盲腸ね、ここが小腸の出口。ここから戻りながら見ていきますから」
「癒着があって、ねじれがあるねー。いまここ○○ね、この辺が○○・・・何もなさそうだね。」
ねじれてるーだの癒着があるーだの言われ、多少入っていくのに難儀した箇所があったものの、5分程度で入り、出るのも同じぐらいの時間。
痛い・・・と思ったのは1回ぐらい。
下剤2リットルに比べれば、内視鏡なんて屁でもない!
というのが私の感想。
まあね、内視鏡の前には下剤2リットルがあるんで、こっちのほうが楽と言っても2つはセットなんだけどね。
「じゃあ後で説明がありますから、着替えてくださいね」
と言われ検査は終了。
最後の検査結果の説明でも
「特に問題のあるところはないねー。多分痔からの出血だねー。痔は年を取れば悪くなるから。それはもうどうしようもないの。動物は痔にならないけどね、人間は悪くなる一方だから。もし専門の病院に行きたかったら、みなとみらいに女性専門の病院があって女医さんがやってるから、そこどう?あ、薬この前出してたね。まだあるでしょ?まあそれ使ってみて、行く気になったら専門のところにいって。」
と、最後まであっさりドライな先生だった。
とりあえず、腸は大丈夫だったー!
出口の問題、というのもまあ自慢できることではないし、うれしいことではないのだけれども、腸に問題があるよりもずっといいものねー!
ぐったりして寝不足で、おなかはまだグルグルいってるけど満足よ!ヨカッター!
健康診断で引っかかった皆様、ちゃんと再検査受けましょう!
私の場合は何もなかったので検査の時間は20分ぐらい。
病院に入ってから出るまでの時間も45分ぐらいだった。
ポリープがありました、取りました、とか何か処置が入ると時間は伸びるでしょうが、何もなければ内視鏡検査は割と短時間。
そんなに大変じゃないですよう(下剤以外は)
私?
来年は、便潜血検査自体をやらないかも・・・
いやいや、やりますよ、やりますとも・・・多分・・・
しつこいですが、続きです。
そしてどんよりと検査までの日をすごし、2日前になり
・2日前から、消化の良い食べ物を食べてください(きのこ類、玉ねぎ、ごぼう、など繊維質のものを避けてください)
という注意書きの通り、というかそれ以上に節制した食生活を送った。
朝はご飯と豆腐だけのお味噌汁、昼はスタバでコーヒーとフレンチトーストのみ、夕飯はご飯とやっぱり豆腐だけのお味噌汁、かに玉の具のなさそうなところだけ・・・
そして、前日。おかゆ・・・とか、さらに力の抜けそうな食事の後、さあ本番!夜9時に下剤スタート。
前日はこの寝る前の下剤だけ。
そして当日。緊張のためか朝5時に目が覚めた。
当然下剤が効いているので、まずトイレ。
昨日からろくなものを食べていないので、もう最初からピー!な感じ。
ああ、元気なのに病気になりそうなこの感じ。これが再検査ってものね。
午前8時から腸管洗浄剤「ニフレック」を服用。
薬品の入ったポリ袋に自分で2リットルの水を入れ、中の薬剤をとかして飲む。時間をかけてこの2リットルを飲め!飲んでおなかの中をすっかりきれいにしなさい!というもの。
飲みにくいのかなあ・・・と少しでも楽になるように、つめたーく冷やした水で作ってみた。多少溶けにくかったものの、なんとか溶け、まずは最初の1杯。
む。しょっぱい。
匂いはポカリそっくり。ポカリから甘みを抜いただけって感じ。うーんおいしくない。おいしくないけど飲めないこともない。
仕方ない。と、2杯めぐらいまでは楽に飲めた。その間に娘を幼稚園に送り出したりして。
これ全部飲むってことは、どのくらいのペースで飲むのかなあ?とちょっと計算してみた。
12時半には病院に行く準備するし、あと3時間ぐらいで飲むのか。30分に300ミリリットルずつ飲むと大体終わる感じ?15分でコップ1杯か・・・ちょっときついかなあ。
そんなことを考えているうちに、トイレに行きたくなってきた。おお、それなりに準備が整ってきた感じ。よしよし。
トイレから出てきてぐいっと一杯。しばし待つ。なんだかおなかが重い・・・またトイレへ。
そんなことを3度ほど繰り返したあたりで、ぱたっとコップに手が伸びなくなった。
もう、無理。飲めない。気持ち悪い。
でもまだ1リットル以上残ってる、というか、まだ1.5リットル残ってる。でもここでリタイアはできない。
おなかが重ーい。
「横になってごろごろすると、薬剤が腸に流れていきやすくなります」
と説明にある、じゃあごろごろする!と横になりだーらだーらごろごろ転がっていることしばし。またトイレに行きたくなってきた。そろそろ出るものは水。
出たし、飲めるだろう、と無理やり飲む。ううう、もうやだ。ポカリっぽいと思ってたけど、なんだかぬるんとしてるししょっぱいというより生臭く感じるようになってきた。
もう体が飲めないって言ってるよう~~。(´д`lll)
それでもやっぱり飲まなくてはなりません。
最初に考えていた「30分で300ミリリットル」という計算はすでに借金生活に入っております。積み残しがだんだんたまってまいりました。
少しずつでいいのよ、少しずつで・・・と無理やり飲み込む。
吐きそう。
でも吐いても食べてないから出るものは「ニフレック」だけ。
だったら吐いてもつらいだけだし我慢しよう。我慢して下からだそう。
そんなことを考えて2時間経過。
ようやく、何とか1.5リットルを超えたあたりで本当に限界が来た。もう無理!これ以上飲んだら吐くか倒れると思う!
それにさっきからもうトイレに行っても水しか出ない。その水も透明だし。もういいんじゃないの?
もう無理!あきらめた!!これでいく。
そう思ったら、ちょっと楽になった(勝手に決めたわけだけど)。飲めたら残りは飲めばいいや。飲めなくてもいいや。もういいやー。
そして残りのニフレックを尻目に(もう飲むもんか)、そろそろ時間になったので病院へ。
えへ。長々とすみません。次でラスト。