オーダーメイドの支援チームを作る⑨~短期目標を共有する | 発達障害と診断されても大丈夫です!!

おはようございます。




ご訪問、ありがとうございます。


ご無沙汰しておりましたが、


自分と子どもの周りに


支援チームを作る…再開いたします。




「個別指導計画」は、


養護学校や個別指導学級に在籍のお子さまであれば、


教育の専門家である学校の先生が作ってくれます。




うちの子は、一般学級在籍で、


作って頂いたことはないので、


どんなものなのかは、よく分かりませんが、




お子さまの実態把握をし、


・困っていること


・家族構成や家庭の状況(母は仕事をしている等…)


・学校での様子


・学力(教科ごとに詳しく)


・行動面の特徴、社会性のあり様


・知能テスト等の諸検査の結果があれば、その情報


・運動面の特徴や基本的生活習慣について


・身体面・医学的所見


・興味のある事柄、長所、指導に生かせるもの


                …e.t.c 結構細かいです




それに対する総合判断をし、


その上での、教育支援の方針と配慮を考えてくれます。




そして、年間を通じて取り組む、長期目標と、


学期ごとに取り組む短期目標(前期・後期)を明確にして、




学年や学級での一斉指導の中で配慮することや、


個別に本人の得意な認知特性を生かしたり、


弱い認知特性を伸ばしたりする工夫や、


家庭で取り組むべきことを具体的に示し、




足並みを揃えて、同じ目標に向かって進めるように


支援して頂くことが出来ると思います。




毎日の生活の中で、無理をすると続きませんから、


自然に、しかし、確実な一歩に繋がる配慮や努力を


子どもの生活場面の中で、一貫して行うことが


出来るようになるのではないか…と想像します。




上記の「個別指導計画」の他に、


「個別の支援計画」と呼ばれるものがございます。




それは、お子さまに関わる関係諸機関と


保護者(大きくなれば本人も)が話し合って、


より長期的な人生(幼児期~学校卒業後迄)に関する


展望を共有するようなものらしいです。




身近な現実の状況で言えば、


各々の保護者さまが、お子さまの気持ちを汲みながら、


関係諸機関の専門職と相談しながら、こんな風に


生きていこうかな…?と考えているのが実態だと思います。




皆が長期目標を共有した上で、短期目標を一斉に見て、


各々の場面で配慮や努力をしていくことは、


ちょっとずつですが、確実にパワーを発揮するんだろうな…


って、想像します。




一般学級在籍の場合、情報を保護者が橋渡しし、


似たような状況を作ればいいのだと思います。




あ、やっぱり、足しげく学校に通って情報を集めることは、


必要だわ…と思ったエピソードを一つ。




何とか登校していた感じから、当たり前のように、


楽しみで登校する感じに変化したように見えた、


小学1年生の秋のことです。




校内の行事がありました。


自分達で企画したお店に、来年入学予定の幼稚園児さんや


参観の保護者達が訪れる企画です。




クラスの子ども達は、お客さん(他クラスに行く)や、


幼稚園児さんのご案内薬役や、お店の店員さんに、


シフトで分かれているようです。




お店の店員さん役のお子さま方の大半は、


誰に教えられるでもなく(というのは、想像ですが)、


ちゃんと呼び込みをやったり、お客さんに席をご案内したり、


オーダーを聞いたりして、やれているようでした。




うちの子の場合、何をしていいのか分からなかったのでしょう。


お店の看板を持って徘徊しつつ、私に手を振るばかりで、


周囲の状況が全く分かっていないようでした。




すぐ隣で、同じシフトの子が、一人、忙しそうに、


幼稚園児さんの対応をしているんだけど…


(「手伝ってよ」とか、「これをやって」とか、言えないタイプのように


見えました)




元々、見本の作品の中から、作りたいものを選んでもらい、


パーツを手渡したり、自分でしたいところはさせてあげて、


代わりにやって欲しいところはやってあげて、完成させて


プレゼントする…という複雑な企画だったようです。




その複雑なサービスを、


スムーズに動かせる迄の作業の細分化や


シュミレーション迄は、


一斉指導では、手が回っていなかったのでしょう。




自前で考えながら工夫できていく大半のお子さまと、


下準備がなければ、足りないところの気付きも工夫も


生まれない、うちの子の違いを感じた場面でした。




その時気付いたのですが、


ドングリを穴の空いた支えに固定し、


キリで穴を空ける作業にしても、




(この支えには、大~小の、


少しが津大きさが違う穴が沢山空いています)




選んだ穴が小さすぎて、途中でドングリが飛び出しても、


本人には何のフィードバックもかからず、


同じ失敗を繰り返すんですね。




自分の行動の結果から、フィードバックを受け取れない…


これは、大変な問題です。


パターン認知したことは出来るし、少しずつ応用範囲も


広がっていく感じはしていますが…、なかなか大変です。




ドングリの件は、言葉で指摘しても、通じず、


実演して見せても、取り入れず…、本人の言い分は、


「穴が大きすぎると、キリがドングリを突き抜け、


机を傷つけることがあるから、嫌なんだ」ということでしたが…




これ一つとっても、予め把握していたら、


土日にこの支えをお借りするか、無理なら似たものを購入し、


本人が自分で微調整を学べるまで、支援しつつの体験を


させられたのに…と、後悔しました。




個別支援級に在籍で、交流として参加していたら、


個別支援級の先生が、この部分は個別にご指導して


下さったのではないかと、想像しました。




でも、一般学級在籍で、全体に対しても、各役割の動き迄


指導が行っていない場合(それでも、その場で気付き、


自前で何とか工夫していけるのが、定型発達のお子さまだと


思います)、うちの子はこぼれてしまうのだと気付きました。




そのことがあってから、なるべく学校に立ち寄り、


学校で体験するであろう事柄を把握して、


下準備が必要な部分はしておこうと考えるようになりました。




最後まで読んでくださって、ありがとうございました。