「なぜ、嫌な思いをさせられたことを、夫は忘れてしまうのか?」についてお話します。
夫(彼)に嫌な思いをさせられた。でも、夫(彼)はそんなこともすっかり忘れてしまったかのように、のほほんとしている。
あのことは一生忘れないと思っているほどのことが、夫には既に済んだ話として片付けられている。
こちらの夫婦の会話をみてください。
夫:今度の日曜日は、会社の付き合いで、出掛けなくちゃならない。
妻:えー、そうなの。日曜日は買い物に付き合ってほしかったのに。
夫:ごめん、付き合いでどうしても行かなきゃならないんだ。
妻:そういえば、去年の結婚記念日も、会社の付き合いとかで、帰り遅くなったよね。
夫:また、その話かよ。1年も前の話だろ。ちゃんと謝ったでしょ。
妻:忘れないわよ!ずっと待ってて、寂しかったんだから。
夫:ごめん、あの時は悪かったよ
僕も、こんな経験はたくさんあります。
突然、妻から「あの時、〇〇だったよね。」
僕からすると、完全に過ぎ去った過去の話。なぜ、今思い出すのか理解不能な状態です。
僕だけではなく、多くの男性にある反応だと思います。
●感情と一緒に記憶している女性
先ほどの会話で考えてみます。
1年前の結婚記念日に、夫が会社の付き合いで帰宅が遅くなったという事実があります。
女性は、事実の記憶だけではなく、感情と一緒に記憶しています。
その時に、どんな感情を抱いていたかも記憶しています。
そのため、1年前に寂しく夫を待っている記憶を、臨場感たっぷりに思い出します。
その時の感情。寂しい、悲しい感情がいっきによみがえります。
男性との違いは、「感情をともなっている」ところです。
男性は、事実の記憶しかありません。
つまり、妻を一人で待たせて寂しい思いをさせてしまった。この「寂しい思いをさせてしまった」感情は記憶にあまり残っていません。
そのため、女性のように、臨場感のある記憶ではないのです。
男性は、一度でも女性に嫌な思いをさせたら、何度でも蒸し返されることを覚悟しなければなりません。
最初から極力嫌な思いをさせないほうが身のためです。
●夫(彼)への接し方
男性は嫌なことほど、なかったことにしたいと考えているので、嫌な過去を思い起こさせる言葉は控えたほうがよいでしょう。
●夫(彼)に過去の嫌な思いを、何度も言いたくなる時はどうすればよいか
何度も相手に言いたくなる時は、不安な気持ちの表れでもあります。
聞いてもらいたい時は、不安を抱いている本音の方を素直に伝えることが大切です。
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