包丁をリユースしよう <包丁買取ショップ アールイー>

包丁をリユースしよう <包丁買取ショップ アールイー>

包丁買取ショップ アールイーのブログです。包丁について・買い取りについて・ショップについてなど様々な情報を発信していきます

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前回に続き、お客様よりお買取りしました包丁の紹介となります。

前の記事では、『郷右馬允義弘』『高鳳正國』など和包丁が中心となりましたが、今回は日本を代表する洋包丁メーカーのキッチンナイフからの紹介です。
吉田金属工業株式会社『GLOBAL/グローバル』の洋包丁数十点です。
こちらのGLOBAL PROシリーズは、今は廃盤となっているためメーカーからは勿論、市場にほとんど出回っていない希少なモデルとなっています。

GLOBAL PRO GP-15 牛刀 270mm
GLOBAL PRO GP-21 筋引 210mm
GLOBAL PRO GP-19 骨スキ 150mm
全点新品で数十点お売りいただきました。ありがとうございました。
尚、こちらは当店Amazonストアで販売中です。
下記リンク先よりご購入いただけます。
(廃盤シリーズ且つ人気製品、また在庫に限りがありますので、お求めの方はお早めにどうぞ。)
◆Amazon販売ページ◆
GLOBAL PRO GP-15 牛刀 270mm
GLOBAL PRO GP-21 筋引 210mm
GLOBAL PRO GP-19 骨スキ 150mm

次に紹介するのは『子の日』の和包丁です。
東京築地に店舗があり、国内外の料理人から高評価され人気の高い包丁メーカーのひとつです。切れ味などの包丁(道具)としての性能は勿論のことですが、造りやデザインなど見た目の雰囲気からも質の高さが感じられます。


子の日 薄刃包丁 八寸 V10金合金鋼 本焼 黒檀柄
子の日 両刃出刃包丁 225mm 合金鋼 朴柄
薄刃包丁はオーダー品とのことで、錆に強いV10金合金製本焼という珍しい仕様になっています。ありがとうございました。

様々な包丁がありますが、和包丁は伝統工芸品や骨董品のように付加価値の部分が大きく占めていて、包丁の材質や造りが同じようなものであっても、メーカーや制作者により大きく市場相場はかわっています。その一方で洋包丁は生産性が高いものが多いため、大半の製品は工業製品に近く、市場相場は比較的と安価で、付加価値という部分はそれほど大きくありません。この2点を比べてみても、包丁に限ったことではありませんが、日本人の道具への強いこだわりがわかります。しかしながら、日本製の包丁は和包丁であっても洋包丁であってもどちらも高品質、好みや環境に合わせお好きなほうでOKですね。

アールイーではどのような包丁をお買い取りしているのか、現状記事数もそれなりでこちらのブログからだけではよくわからないと思います。
そこで、ここ1~2ヶ月でお客様よりお買い取りした包丁をいくつか紹介させていただきます。また今後も定期的にご紹介させていただきます。

まずはじめは『郷右馬允義弘』の包丁数点です。
堺市の山脇刃物製作所が製造・販売する包丁で、鞘などに捺される赤い印がトレードマーク、クオリティの高い包丁です。

柳刃包丁 尺(300mm) 霞 櫟柄(イチイ柄)
鎌形薄刃包丁 七寸半(225mm) 霞 朴柄
相出刃包丁 七寸(210mm) 霞 朴柄
むきもの包丁 六寸(180mm) 霞 鏡面仕上 櫟柄(イチイ柄)
和ペティナイフ 180mm 合金鋼製 朴柄 など
全て未使用品の状態でお売りいただきました。ありがとうございました。


次に紹介するのは『高鳳正國』の刺身包丁です。
鈴木商事が販売する高級和包丁で、知る人ぞ知る鍛冶師『玄海正国』が手掛ける包丁です。

柳刃包丁 尺一(330mm) 水焼本焼 富士波波紋 黒檀柄
ふぐ引包丁 尺(300mm) 水焼本焼 鏡面 黒檀柄
こちらも未使用品でのお買い取りでした。箱も鞘も付属し新品同等の状態です。ありがとうございました。

ではラストになりますが、『堺孝行』『城山刃物』『グレステン』その他と、様々なメーカー・種類の包丁を大量にお売りいただきました。

堺孝行 グランドシェフ 牛刀/スライサー
城山刃物 キャッスルナイフ 牛刀
佐文 全鋼牛刀 など
牛刀をメインに、薄刃包丁や出刃包丁などの和包丁など、40点ほどお売りいただきました。
こちらも同様、箱に入ったままの未使用品でのお買い取りとなりました。

気になるお買い取り案件のものをいくつか紹介させていただいたのですが、包丁お売りいただく過半数の方は、一度も使っていない未使用状態ので買取に出されています。
『使うために買ったが、慣れ親しんだ包丁が使いやすく結局使わなかった』や、『高価な包丁を買ったがもったいなくて使えなかった』など、使われずに保管されている包丁はたくさんあるようです。
道具とされ生まれてきた包丁なので、使われず保管されているのは悲しいもので、できれば必要としている方の手に渡るのが望ましいとは思いませんか?アールイーはそれを形にする事業となっております。
また当店でのお問い合わせの大半が個人様からのものですが、刃物店などの業者様からの大口案件もお受け可能です。包丁の処分にお困りの際は、是非当店までお問い合わせください。

長年苦楽を共にした自分のよき理解者、使いなれた包丁ともいつかは別れの時が訪れます。
比較的寿命の長い道具である包丁ではありますが、幾度も研ぐことにより刃が減り調理し辛い形状になったり、料理中に不意に落下させてしまい刃が大きく欠けてしまうなど、形あるものの宿命というべき最期を迎えることは避けられません。

使い込まれた包丁-全体

では使えなくなった包丁はどう処分したらよいのでしょうか?
アールイーでは包丁の買取業を行っておりますので、一般的な中古の状態でありますとお買取りにてご対応ができますが、大きな破損箇所があるものや包丁として使用する事が難しい著しい使用感のある包丁は、破棄・処分することになります。
その『破棄』する場合について、処分方法をご説明いたします。

一般的に家庭から出るごみはいくつかの種類に分けられます。
大まかに、①燃えるごみ ②燃えないごみ ③資源ごみ ④粗大ごみ となります。
包丁を含む刃物類は、②燃えないごみ(不燃ごみ)にあたり、ガラスや陶磁器、小型家電製品やスプレー缶などと同様に、焼却処分ができないごみの一部となります。

不燃ごみは、各自治体のごみ処分場に収集され処理されます。
処分場の規模や設備などにより処理方法が違うことがあるようですが、分別 ⇒ 破砕 ⇒ 選別 ⇒ 最終処理 となるようです。
最終処理の過程では、その前の段階で鉄やアルミなどの資源や可燃ごみなどに分け、それに応じた処理となります。話がだいぶごみ処理の話に偏ってしまいましたが、包丁の処分で重要となる、気をつけないといけないのが『分別』の部分です。
不燃ごみは、いろいろなものが混ざった状態で収集されるため、まず初めに人の手により分別されることがあります。もちろん素手で行うことは無いとは思いますが、限られた時間で様々な不燃ごみを選り分ける必要があるということです。
ここに世界一の切れ味名高い日本の包丁が、雑多なごみの山に混ぜられていたら恐ろしくありませんか?本意ではなくとも罪もない作業員の手を傷つけてしまう可能性があります。
では作業員にも安全な、包丁・刃物の不燃ごみへの出し方をまとめてみます。

包丁破棄-用意するもの

まずは、段ボールや厚紙など丈夫かつ加工のしやすいものとガムテープをご用意ください。

包丁破棄-手順1

適度なサイズに切った厚紙を、手を切らないよう気をつけて刃を覆ってください。

包丁破棄-手順2

ガムテープでぐるぐると・・・

包丁破棄-手順3

刃の切っ先のほうまでぐるぐると・・・

包丁破棄-手順4

おしまいです。難しいことは特にありません。

包丁破棄-手順5

最後に注意書きをすると尚良しです。

これで誰が見ても、これが包丁で注意しないといけないということは一目瞭然です。
あとは各自治体の不燃ごみの日に安心してお出しください。

アールイーではご不要になられた包丁・ナイフ・刃物のお買取りを行っております。
これから処分される包丁が、お買取りできることがありますので、捨てる前に一度お問い合わせください。包丁のお買い取り、処分のご相談はこちらまで

ご家庭で使われる包丁のほとんどは、15cm~18cmほどのステンレスの牛刀や三徳包丁です。最近では、刃がプラスチックのようなセラミック包丁もよく見かけるようになりました。
ある程度乱暴に扱っても、刃が折れたり刃が欠けたりとすることは滅多にありません。
ですが和食調理のプロフェッショナル、板前さんが扱う和包丁は、シンクの角などにコツンと当たっただけで刃が欠けてしまうことは珍しくありません。
プロが使う包丁の方が劣っているのではないか?
この状況だけで考えると、そのように思ってもおかしくありません。

刃こぼれ


和包丁は主に鋼や軟鉄などの金属でできています。
『金属=硬い』と思われがちですが、包丁の刃先は鋭角で非常に薄いものとなっているため、ある程度の力や衝撃でいとも簡単に壊れてしまいます。
金属は基本的には『硬い』という認識で間違いはありませんが、ただ硬いだけの金属はもろさを併せ持つことにも繋がります。

『硬くてもろい』、例えるならばガラスのボールでしょうか。ガチガチに硬くても、高いところから落とすなど強い衝撃で木端微塵となります。
対する『硬くてしなやか』なものは、野球の硬式ボールあたりがちょうどいいと思います。こちらも硬いものであることは間違いありません。
野球の試合では140km/h以上で投げられたボールをそれ以上の力でバットで打ち返す、その時の衝撃は計り知れないものですが、ボールは原型を留めたまま飛んでいきます。

金属にも同じようなことに例えられ、硬さを求めるともろくなり、しなやかさを求めると硬度が落ちてしまいます。
以前、安来鋼の青紙や白紙など鋼の種類を説明した -和包丁の鋼材- で触れた内容ですので、詳しくはそちらをご覧ください。
強引にまとめてしまいますが、和包丁はガラスのボールで、家庭用ステンレス包丁は野球のボールと言うことです。

硬さと粘りの関係で刃の性格は大きく違うものとなり、どちらが優れているということもなく、最良の包丁は使う環境により異なるということに他ありません。
和包丁の代名詞と言っても過言ではない『刺身包丁』。
予めおろされた、柵取りされた魚の切り身を刺身用に一口大に切り分けるための包丁を刺身包丁と言います。
形状は刃がすらっと細長く、大小ありますが刃渡り20~30cmのものが一般的です。中には特注で刃渡り40cm近いものを造られる方もいらっしゃいますが、熟練した板前さんでなければ持て余してしまうこと間違いありません。
また必要以上に長い包丁は、見た目のカッコよさなどパフォーマンス的な要素が強いので、実務的な観点からですと個人差はありますが30cmほどの包丁で十分な長さとなります。
なぜ刺身包丁は長いものが主流かと言いますと、魚の切り身は柔らかくデリケート。野菜のように強い力で押し切りすると、形が崩れてしまい見た目や食感が損なわれてしまいます。
そこで魚の切り身に力を掛けず切るためには、刃を滑らせるように引き切る必要があります。また刃が短ければのこぎりのように何度も包丁を入れる結果となり、切り身の断面はまたボロボロになってしまいます。ここまで言うともうお分かりでしょうが、一度で切り身を引き切るために長い刃が必要となっています。
その刺身包丁ですがいくつか種類があり、形状や特徴が違います。ではここでいくつか紹介させていただきます。

柳刃包丁

一般的に刺身用包丁というとこの形ではないでしょうか。
切っ先(刃の先端)が鋭く、関西型の刺身包丁で正夫(しょうぶ)と呼ばれます。 
関西型とは言いますが、現在は関東も含め全国に流通し、一番よく使われている刺身包丁ではないかと思われます。

蛸引包丁

関東型の刺身包丁で、切っ先(刃の先端)が角ばった形状です。
その昔、喧嘩っ早い江戸っ子がケンカの道具に使わないように切っ先を四角くしたという一説もあります。
形状の特徴は、切刃は直線的で刃の厚みは薄め、柳刃包丁との使い勝手は多少異なります。
今では柳刃包丁を使われる方が圧倒的に多く、蛸引包丁を使われる方はだいぶ少なくなってきています。

先丸蛸引包丁

先丸蛸引包丁

まるで日本刀のような、勇ましいルックスが特徴の刺身包丁です。
その形状ゆえのメリットもあり、刃にやや反りがあるため蛸引包丁よりも柳刃包丁の使用感に近く、また切っ先が欠けるという心配も少なくなっています。
またなんと言っても見た目がかっこいいので、カウンターでお客さんを前にして調理する際は見栄えがします。

ふぐ引包丁

形状は柳刃包丁のそれと同じですが、刃が非常に薄く造られており、河豚などの薄造りが必要となる調理には欠かせない包丁です。
その反面、刃が薄いがゆえ取扱いには注意が必要で、僅かな衝撃で刃こぼれを起こしたり、研ぎなどにも神経を使うデリケートな包丁でもあります。

と、いくつがありますが使用用途は基本的には同じで『刺身を切るための包丁』です。
他にも柳刃包丁から派生し生まれた『切付型柳刃包丁』などもありますが、基本的には柳刃包丁なので割愛させていただきます。