全く、1回で合格できる自信が無いのですが

どこかの精神保健福祉士さんのつぶやきが……とてもありがたいです。

 

以下、引用(下線は個人的に留めたい事)

 

 

ケースワークの原則「クライエントを個人として捉える(個別化)」というのは、当たり前に思えるかもしれないが、私たちはついつい自分の価値観や経験に基づく見方でクライエントを見てしまいやすい。例えば、「精神障害者だから生活に困っているはずだ」等である。


人は支援しようとするとき、相手の悪い点に目が行き、それを改善させることが必要だと思いがちです。専門家でもそうです。しかし、悪い点を指摘し、改善させようとする働きかけは、時にクライエントを委縮させ、クライエントと支援者の上下関係を形成しやすいものです。


精神障害を持つ方々に関わると、つい「病気」ばかりを見てしまいがちになります。病気はその人の一部分でしかありません。そこにとらわれてしまうと、本当のクライエントは見えてきません。本当のクライエントが見えないと支援もうわべだけのものになってしまいやすい。



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精神保健福祉士の専門的視点は、クライエント個人を見る視点、クライエントの環境をみる視点、そして、その相互作用を見る視点が必要です。


相談支援業務では精神的なストレスを抱える人たちの相談を受ける機会が少なくない。それから、働く場所にもよる。精神科病院や精神障害者対象の福祉施設であれば、そのほとんどは精神障害者だが、学校や企業での支援対象の多くは病名がついていない。行政機関もそう。


精神保健福祉士の援助の視点の「生活モデル」とは、クライエントの病気の部分に注目して、それを治したり取り除こうとする「医学モデル」ではなく、それも含めてクライエントが生きて生活する全体に注目して支援する視点です。精神保健福祉士が治療者ではない所以です。



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ケースワークの原則「クライエントの感情表出を大切にする(意図的な感情の表出)」も簡単ではない。私たちは、ついクライエントを安易に「頑張れ」と励ましたり「そんなこと言っていてもしょうがない」と否定したり「大丈夫」と根拠ない承認を与えて感情表現を妨げてしまう。

 


バイステックの「ケースワークの原則」の一つ「クライエントの感情表出を大切にする(意図的な感情の表出)」とは、クライエントが特に否定的な感情を安心して表出できるように支援することである。


バイステックの「ケースワークの原則」の一つ「援助者は自分の感情を自覚して吟味する(統制された情緒的関与)」とは、援助者が自分の感受性を働かせて、クライエントの気持ちを理解し、援助という目的に沿った適切な反応をすることである。


ケースワークの原則の「受けとめる(受容)」では、クライエントの「好ましいもの」ではなく、「真なるもの」が対象となる。



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言うは易く……頭の理解と行動を一致させ、実際の現場で実践するのは、どれも困難そうですね。何年がかりでしょうか?

 

 

 

 

振り返って、面白かったことは……

 

 

講師も交え、有志で議論しあったことでしょうか。同じ支援者を目指す人でも、様々な価値観や前提に違いがあるということを、改めて感じることが出来ました。