こんにちは。

リバース・フロウの清原です。

 

なんだかすっかり秋めいてきましたね。

日照時間が史上最短だった今年の夏は、実際に

体感としても、とても短かった気がします。

 

今日もまた、東北新幹線の車内から記事をお届け

しています。

 

 

テーマは、「強すぎる正義感」がもたらす”害”

について、です。

 

 

クライアントの皆さまと最近、よく話題になる

のが、いわゆる「アンガーマネジメント」。

 

 

つまり、「怒りのコントロール」です。

 

 

皆さまは、「怒り」を日頃、感じますか?

 

どんな場面で、それを感じますか?

 

 

経営者の皆さまの個別コンサルティングをして

いて、よく聞くのは、例えばこんな言葉です。

 

「彼は幹部のくせに、まったくそれらしい振る

舞いができない」

 

「あの場面で、あんな対応しかできないなんて

経営陣として理解できない」

 

「私が彼/彼女の立場だったとき、これぐらい

ことは当たり前にできたのに」

 

などなど。

 

こんな思いを常日頃持ちつづけている社長は

多いのではないでしょうか。

 

 

いや、社長にかぎらず、大手企業のリーダー層

と接していると、例えば、こんな言葉を聞きま

す。

 

「あんな対応もできないなんて、部長として

無能すぎる」

 

「普通、人の上に立つ立場だったら、あんな

言葉は吐かないだろう」

 

 

 

 

そしてもっと言えば、上司部下の関係だけでは

ありません。

 

怒りが発生する最たるケースが、親子・夫婦関係

です。

 

 

「うちの子は、やるべきこと(つまり勉強)も

やらないで、遊んでばかり。許せない」

 

「うちの親は、自分の言いたいことばかり

押しつけてくる。ウザい」

 

「夫(妻)は、まったく自分の話を聞こうとも

しない」

 

 

 

こうして見ると、立場は違えど、お互いに思っ

ている不満は、似たりよったりだと言えそうです。

 

 

 

まあとにかく、皆さんそろってあちこちで怒って

いるわけです。

 

「怒り」をテーマにした本、研修、テレビ番組

がとにかく売れています。

 

 

それにともない、国内でも

 

 

禅だの

 

瞑想だの

 

マインドフルネスだの

 

アンガーマネジメントだの

 

 

とにかく、世の中に蔓延する「怒り」を鎮めよ

うと、手法を変えながらそれぞれに耳目を集め

ているわけです。

 

 

 

私のクライアントも、

 

「怒りのコントロールをしなければ」

 

とおっしゃいます。

 

 

つまり、誰しも

 

「怒りは良くないものだ」と思い

 

「それを抑えこなければ」と思い

 

「抑え込めば、ハッピーになれる」と思って

います。

 

 

 

私が思うに、これは真実でしょう。

 

 

 

誰しも怒りを抑えこむことができれば、

 

その場は荒れることなく、誰も傷つくことなく

 

平穏で生産的な場になるでしょう。

 

 

ところが、

 

それがわかっていてもできない。

 

これはいったい、なぜでしょう?

 

 

そして、この

 

「なぜ怒りが起きるのか」に目を向けないまま

 

怒りを抑え込む方法を、皆が学ぼうとしています。

 

 

 

そして、だいたい失敗します。

 

 

 

投資をするだけして学んだが、

 

実際には、怒りがコントロールしきれず、

 

ムダな投資だったと、それを思い出して、

 

また怒る。

 

 

こういう方々を、ため息が出るほどの数、

見てきました。

 

 

なぜ抑え込めないのか?

 

さきほども申し上げたように

 

「怒りはなぜ生まれるのか?」に目を向けて

 

いないからです。

 

 

 

これまで2万人を超えるビジネスリーダーの

方々と、接していて、

 

そして、この私自身も生来の「気の短さ」を

備えていて、

 

そして、コーチングという「人間理解」の

手法を長年学んできて、ようやく気づいたことが

あります。

 

 

これは、どの本にも載っていませんでした。

 

 

怒りが生まれる根本的な、ひとつの真実。

 

 

それは、

 

 

 

「怒っている自分に怒る」

 

 

 

からです。

 

 

 

つまり、

 

 

怒っている自分を許すことができない

 

 

から、

 

 

それが、怒りを深化させ、拡大させるのです。

 

 

 

おわかりでしょうか?

 

 

 

怒りは良くないことだ、と誰しもわかっていま

す。

 

でも、特定の場面(個々に違いますが)で、

怒りを覚えます。

 

「怒りは良くない」と思い、

 

「こんなことで怒っている自分はダメだ」と

 

思い、その怒りが湧いている自分に腹が立って

 

きます。

 

 

しかし、怒っているときは、それに気づきませ

ん。

 

 

怒ると、「ノルアドレナリン」という物質が

脳内を支配し、それはやがて、快楽につながる

からです。

 

中毒性がある脳内物質と言われ、怒っている

人が興奮状態にあり、理性を失っているのは、

そのせいでもあります。

 

 

ですから、

怒っているときに、そばにいる誰かが

 

「その怒りは、あなた自身に向かっているの

ですよ」

 

と言ったところで、理性的に理解できるはず

ありません。

 

 

でも、真実はひとつなのです。

 

 

 

怒っている自分を許せない。

 

 

 

つまりは、こうやって怒りが収まらないのです。

 

 

 

これを、理解いただけるように、もう少し

紐解いていきます。

 

 

私は禅僧でも瞑想インストラクターでも

ありません。

 

でも、彼らより少しは、現実の世界を知って

いるつもりです。

 

だから、ものすごく現実的に解釈をしている

つもりです。

 

 

 

「怒っているのは、自分自身に向けてである」

 

というのが、怒りのコントロールの原理と

すれば、

 

 

その原則は、次のことが挙げられます。

 

 

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<怒りをコントロールするための3つの原則>

 

 

その1)

自分のことをわかってもらおうとしない

 

 

その2)

他人のことを理解してみようとする

 

 

その3)

怒る自分を許す

 

 

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これらの原則についてポイントで解説します。

 

 

 

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<怒りをコントロールするための3つの原則>

 

その1)

自分のことをわかってもらおうとしない

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もっとも怒りを生じさせるおおもとは、これ

です。

 

 

「自分のことを、人はわかるべきだ」

 

 

この理屈を、今日から捨ててください。

 

 

 

これを持っている限り、一生、不安と怒りから

手を切ることはできません。

 

 

他人は、しょせん他人。

 

家族であっても、です。

 

 

自分のことを100%理解してもらうことなんて、

 

ぜったいにありえません。

 

 

なぜなら、人それぞれに価値観が違うからです。

 

理解してもらおうとしたところで、それは

他人の価値観を通して理解してもらっている

だけです。

 

 

そして、理解してもらったところで、

なにかおトクなことってあるんでしょうか?

 

 

 

「まだ私のことがわかっていない」

 

と、さらに怒りが増すだけです。

 

 

 

私は以前、いつも行ってる居酒屋で、

たまたま隣に座ったオッサンと話す機会

があり、言われたことがあります。

 

 

「ダメだね。

まだまだ俺のことがわかってないよ」

 

 

アホなのかな?

と思いました。

 

 

他人に自分を理解させる必要は、ないんです。

 

 

 

重要なのは、

 

 

自分のことは、自分だけが理解している

だけで、じゅうぶんなのです。

 

 

 

人間はひとりで生まれてきて、ひとりで死にます。

 

人間は、そもそも「孤独」であるのが自然です。

 

誰かとつながっていないと、やっていけない。

 

自分を理解してもらわないと、気が狂う。

 

 

 

それらすべては、”まやかし”です。

 

 

 

「私のことを理解して」なんて…

 

こんな大きな荷物を、他人に背負わせないで

ください。

 

 

相手がかわいそうです。

 

 

 

今日からこの原則を腹落ちさせるだけでも、

人生に自由を感じるでしょう。

 

 

 

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<怒りをコントロールするための3つの原則>

 

その2)

他人のことを理解してみようとする

 

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その1)と矛盾するように思えるかもしれません

ね。

 

ところが、違います。

 

 

自分のことを他人に理解してもらうことは

ムダです。

 

でも、そのかわり、相手のことを理解しよう

という努力は、怒りをコントロールするのに

たいへん有効です。

 

 

以前、アニメの『クレヨンしんちゃん』が

たまたまテレビに映ったですが、そのある

場面をシェアします。

 

 

しんちゃんが、自宅のテレビを見ていました。

そこには、国際紛争のニュースが流れています。

 

しんちゃんが、父の”ひろし”に何気なくたずね

ました。

 

「正義の反対は、なに?」

 

その次の言葉に、私は衝撃を受けました。

 

ひろし、いわく。

 

「正義の反対は、

 

 また違う正義だよ」

 

 

なんという、本質をついた一言でしょう。

 

 

 

つまり、私たちオトナの

 

じつにつまらないフレームワークはこうです。

 

 

 

自分が正義をかざせば、

 

相手は、「悪」になる。

 

 

 

しかし、ひろしだけは、私たちと違いました。

 

 

相手にも、相手の理屈がある。

 

 

こういうことが言いたかったのだと思います。

 

 

そうなんです。

 

「自分のことを理解してくれない」と怒る人は

 

相手のことをちっとも考えていないのです。

 

 

そもそも、その時点で、「相手は間違っている」

という理屈になるのですから。

 

 

相手には、相手なりの理屈があります。

 

 

 

相手の理屈を理解しようと努めることが、

 

怒りなんてものを寄せつけない、有効な

 

やり方なのです。

 

 

 

 

 

 

怒りをもって怒りを制すのではなく、

 

理解をもって、怒りを逃がす。

 

 

 

 

 

これからは、そんなスタンスが望まれている

のではないでしょうか。

 

 

 

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<怒りをコントロールするための3つの原則>

 

その3)

怒る自分を許す

 

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「怒っている人は、IQを20%失う」

 

というデータがあります。

 

 

怒っている人はつまり、

 

いつもより20%増しで、”アホ”に見える、

 

とのことです。

 

 

 

 

 

だからといって、怒る感情自体を生ませない

ことは、難しい。

 

 

 

「怒る自分」も、自分なのです。

 

「ああ。こういうときに、私は怒るんだ」

 

とまずは、受け止めることが大切です。

 

 

 

でなければ、「怒る自分」を嫌い、さらに

 

怒りが増幅するだけです。

 

 

そして、結局、

 

 

 

自分を許せない人は、他人にも不寛容

 

になるのです。

 

 

 

 

人に厳しい人は、自分に厳しすぎるというの

が、私の経験から言えることです。

 

 

 

「怒りを覚える自分を認める」

 

 

これだけでも、気持ちにゆとりが、生まれます。

 

 

 

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

 

 

結局、怒る人は、

 

「自分以外のすべてのこと、人を思い通りにさせたい」

 

という理屈を周りに押しつけているだけなのです。

 

 

これは、”正義感”という言葉にも変えられます。

 

 

 

 

しかしながら、

 

 

相手を認めない正義感

 

 

自分がいちばん正しいという正義感

 

 

は、ただの押しつけなのです。

 

 

 

人は、押しつけられて喜ぶ生き物ではありま

せん。

 

 

 

 

まずはひとりひとり、「孤独」でありましょう。

 

 

ムダなつながりを求めないこと。

 

 

 

これにつきます。

 

 

 

 

 

<まとめ>
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・怒りの根本原因は、「自分のことがわかって

 ほしい」という無茶な期待である。

 

・怒りの発生原因に目を向けないと、禅も

 マインドフルネスも、ムダ。

 

・「孤独」であること。

 

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~人生とビジネスをフローにするために★☆

 

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆
(ラ・ロシュフコーより)

 

 

賢者は征服するよりも、


 

深入りしないことを得策とする。

 

 

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引用元:怒りはなぜ生まれる?「強すぎる正義の害」