こんにちは。

リバース・フロウの清原です。

 

さて、すでに告知させていただいていたとおり、

先週の日曜、ラジオのゲストとして出演させて

いただきました。

 

ナビゲーターの【清水美ゆき】さんとは、以前

より親しくさせていただていることもあり、

お話はやはり盛り上がり、あっという間の30分

でした。

 

 

お聞きになっていただいた方、この場を借りて

あらためて感謝申し上げます。

 

 

 

今回のテーマは、「うちの社員には危機感がない」

と嘆く社長に、救いのメッセージを届けたいと

思っています。

 

 

「社員に危機感が足りなくて困る」

 

「もっと危機感を持たないとダメだよ」

 

 

と、つい口にしたくなること、ありますよね。

 

 

…もしかして、危機感を持ってるのは、自分だけ

なんじゃないか。

 

…それって、とっても怖いことなんじゃ。

 

…こんな調子で、うちの会社、どうなってしまう

んだろう。

 

…せめて、ひとりひとりが、経営者のような

意識になってだな…

 

 

はい。はい。ストップです。

 

 

今日から、上記セリフのなかの、ある言葉を

発するのを禁じます。

 

これは、言ってはいけない、つまり社長の

NGワードです。

 

 

それは、

 

 

「ひとりひとりが、経営者の意識になれ」

 

 

というわけのわからないセリフです。

 

 

なぜ、私がこのセリフを毛嫌いするのか。

 

それは、とてもカンタンなことです。

 

 

 

伺います。

 

 

社員の平均給与、いくらですか?

 

 

 

もしも、

もしもです。

 

社員全員が、社長と同じレベルの給与を

もらっているのなら、いくらでもこの

「ひとりひとりが経営者」という

セリフを吐いてくださって良いでしょう。

 

 

社長は、社内で最も重い責任を負っています。

 

 

だからこそ、それなりの危機感を持ちます。

 

 

だからこそ、その責任の重さに応じた役員

報酬をもらっているのですよね。

 

 

それが、社長の、何分の一かわかりませんが、

その程度の責任しか負わせてない社員に、

 

「私と同じくらいの意識を持て」と言っても、

そもそもムリな話です。

 

 

「ひとりひとりが経営者だぞ」

 

じつに都合よく、使い勝手の良い言葉ですが、

それで果たして社員の意識レベルが変わると

は、とても思えません。

 

むしろ、「モチベーション」という言葉と

同じように、社員の意識レベルを下げます。

 

 

 

大手、とくに外資系のコンサルティング

ファームなどでは、いわゆる「パートナー」

という、共同経営者的な立場の方たちが

一定数います。

 

その方たちはまさに、社長と同等の、いや

中には、社長以上の報酬をもらっている方も

存在し、そういう場合、必ず経営の責任を、

負うことになっています。

 

会社にとって重要な経営判断や、戦略の推進

に、かなりの程度関わり、会社を前に進めて

いく。

 

まさに、共同で経営者している責任を負って

います。

 

 

 

よろしいでしょうか。

 

 

 

 

”危機感”というのは、それ相応の状況に置か

れれば、自然と生まれるものです。

 

 

つまり、社員が共同経営者でないかぎり、

彼らに”危機感”を持たせることは、できません。

 

 

 

そんな彼らが、本当に”危機感”を持つとすれ
ば、状況はただひとつ。

それは、

会社が倒産したときです…

今月末、給与が銀行口座に振り込まれなく
なったときです…

…そんなものです。

ということは、ここは、あきらめるしかないのです。

 

 

彼らに、自分と同じくらいの”危機感”を持た

せようとする苦しみから、自分を解放してあ

げてください。

 

 

 

それでは、まだまだここから、考察を深めましょう。

 

「なんで”危機感”を社員に持たせたいと思うのか」
についてです。

 

その理由は、じつに明確です。

 

 

「不安だから」です。

 

 

不安で不安で仕方がないからです。

 

 

自分ひとりでその不安を背負っていること

に耐えられなくなり、その重くてしかたない

荷物を、他の誰かに分け与え、

 

「な? 俺の背負ってる荷物、重いだろ?」

と、言いたいからです。

 

それによって、不安が少しでも和らぐと

”思い込んでいる”からです。

 

 

 

…しかし、それは残念ながら、そう思い

込んでいるだけ、です。

 

 

だれかと分け合ってその不安を背負ったと

しても、その不安自体が消えるわけでは

ありません。

 

むしろ、「その不安から逃げた」ことで、

問題はよりいっそう、ややこしくなるで

しょう。

 

一人で背負い、対峙しなければならない

責任の半分を、だれかに投げつける。

 

その言動は、奇しくも、社長自身がこの世で最も
忌み嫌う、あの言葉、

 

「責任逃れ」

 

になるのです。

 

 

不安を誰かと分かち合ったところで、

その問題は解決されることはありません。

 

本来だったらひとりで取り組むことで

シンプルに解決できるはずだったことが、

いっそう複雑化していくのです。

 

 

私にも過去、経験がありました。

 

それは、私が、長い会社員生活のいくつかの

タイミングで、経験したことです。

 

 

それは例えば;

 

・朝夜問わず、毒々しい個人攻撃メールを

ご丁寧に、全員あてに配信する

 

・会社の問題を、オープンなSNSにUPして、

「社員が無能だ」だと、あからさまにわかる

ような内容を残す

 

・会議に出てくるなり、個人への批判が止まら

なくなり、感情が抑えきれなくなる

 

・会議の議題や進行を無視し、とつぜん社員へ

の叱責を始める

 

・客先に行っても、社員の悪口を言う

 

 

などなど…

 

こうした上司たちは、きっと、不安だったんでしょう。

 

不安で不安でしかたなく、この荷物を誰かと

シェアしたかったのでしょう。

 

 

 

そのときの私は、その様子を見てどう思ったか。

 

「かわいそうだな」です。

 

 

そして、

 

「そろそろ、潮どきだな」です。

 

 

 

そうして私も今、いち経営者。

 

こうした不安に襲われることは、実際にあります。

 

 

お取引先が多くなればなるほど、当たり前ですが、

 

社会的な信用、与信、財務状況などに説明責任が

 

増えてきます。

 

 

 

つい最近もあったのですが、

 

ふと我に帰る瞬間があるのです。

 

 

「会社が潰れたら、どうしよう?」

 

という、じつにシンプルな不安に、襲われるのです。

 

 

世間では私のことを、すごくポジティブな男だ

と見てくれている向きがあるようですが、

私はどちらかというと、楽天的なだけで、

わりと戦略を練ったり、計算はする方です。

 

そんな私自身も、驚くほどに、超・ネガティブな

イメージに囚われ、気がおかしくなりそうな夜も

あったりするのです。

 

 

会社が潰れたら、家族はどうなるんだろう?

 

会社が潰れたら、お客様にどれほど迷惑がかか

るんだろう?

 

私を信用してくれていた人たちは、怒るだろうか?

 

私を信用していなかった人たちは、私を笑うだろうか?

 

これが、「経営者の不安」というやつです。

 

 

ましてや、社員をたくさん抱えている社長は

その不安も、社員の数だけ増えるのでしょう。

 

大手企業とは違い、何かあったとしても、銀行も国も、
だれも助けれくれません。

 

 

そしてこの不安は、その大きさは大小あるので

しょうが、ずっとつき合っていかなければなら

ないものだと思っています。

 

どれほど会社が順調に成長していても、です。

 

 

そして、

 

この不安は、自分ひとりで対峙しなければなら
ないのです。

 

「自分はそもそも孤独なんだ。

そりゃそうだ。

会社という、守られた組織を飛び出したときから、

誰の助けも借りることから、手を切ったのだから」

 

こう言い聞かせるのです。

 

 

自分で始めたのですよね?このビジネス。

 

だったら、そこから生まれる不安、つまり”危機

感”も、自分が責任を持って付き合っていくしか

ありません。

 

すべて、自分が選び、自分が始めたことから

生まれてくるものだからです。

 

 

だから、社員に「危機感を持て」だの

「ひとりひとりが経営者」だの、ウワゴトを

投げつけるのは、今からやめましょう。

 

 

 

そしてここで、効果のある対処法を記して

おきますね。

 

 

 

不安で不安で、

 

眠れない夜。

 

気がおかしくなるような時。

 

 

 

「自分を信じる」ところに立ち戻るしかないのです。

 

 

はい。とても地味ですよね。

 

 

 

信じる根拠?

 

そのようなもの、必要ですか?

 

 

すでに、”起業”というものを成し遂げた、社長。

 

あなたには、”起業”という、とても凡人には

できないことをやってのける、”力”がそもそも

あるのです。

 

リスクを感じながらも、可能性を感じ、

夢を実現させようする情熱で、こまかなリスクを

「すべて克服できる」と信じた、その力です。

 

 

その力が、社長にはもともとあるのです。

 

”起業”と”経営”によって、それをすでに証明しているのです。

 

 

 

それは、凡人にはできません。

 

 

非凡な行動力。

 

それにともなう気力。

 

原動力となるビジョンと理念。

 

 

これらすべてが、自分を信じるに足る”証(あかし)”

なのです。

 

 

 

不安は、外に転嫁せず。

 

人に背負わせず。

 

押しつけず。

 

 

ひとりでそれに向き合い、自分の力を信じることです。

 

これまで実証されてきた力があるのですから。

 

 

それでも、どうしてもその不安にひとりで

 

向き合えなくなったら、

 

 

 

”ビジネスコーチ”を社長のもとに呼んでください。

 

 

 

私自身へのエールもこめて。
まずは、孤独を自覚し、
ひとりで不安と向き合いましょう。

<まとめ>
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
・社員は、社長のような危機感を持つことが
できない。
・「ひとりひとりが経営者」には、なれない。
・不安を誰かにぶつけることは、「責任逃れ」。
・創業し、経営をしていることで実証された
自分の力を信じる
・不安には、ひとりで向き合う。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

~人生とビジネスをフローにするために★☆

 

◆◇◆ 今週の箴言(しんげん)◆◇◆

(ラ・ロシュフコーより)
「人から受ける強制は、多くの場合、

自分自身に加える強制よりも辛くない」

 

man-315905_1280



引用元:"危機感”っていったい何だ?