胃腸は元に戻り備蓄分を消費できたが
右の耳鳴りは未だ残っている
元々の左と合わせて両耳鳴りとなった

元旦から震度7の大地震が起き
翌日は飛行機事故で空港が大火事
翌々日も電車で刃物事件があったが
頻発する余震で目立たなくなった
前代未聞の正月で波乱の年となるか
逆に今年の厄が一気に終わったか

当初は混乱で伝わってこなかったが
漸く被害の実状が把握できてきた
津波に火事に倒壊と避難所の様子
生命の危機は時と場所を選ばず
唐突にやってくるとつくづく思う
初詣で平和を願い帰宅して地震とは
神仏への祈りとは何なのだろうか

失わぬ者が失った者へ何を言えど
その失意が理解できるわけがない
常に同情しては精神がもつわけもなく
生き物として当然のことだろう
ただ失った事がある者は想像できうる
身近な存在を命を失ったとして
情がなければ立ち直る事など簡単だ
情が深い程に清んだ穏やかさは壊れる

少しの痛みも苦しみも恐怖も無いよう
一番守っていきたかった存在が
何故苦しまなければならなかったか
何故命を失くさねばならないのか
何故どうにもできなかったのか
悔しさと怒りと恨みがマグマのように
どす黒い感情となって激しく渦巻く
哭いて叫んで大暴れするか
感情に蓋をして押さえ付けるか

生きている限り明日は我が身
家が頑丈だろうと移動中は無防備だ