歴史は次の戦争を止め得るか?

歴史は次の戦争を止め得るか?

今も世界のどこかで戦争・紛争が絶え間なく行われている

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シリア中部ホムスで1月11日、反体制デモを取材していた報道陣にロケット弾が撃ち込まれ、仏国営テレビ・フランス2の記者1人が死亡、数人が負傷した。

死亡したのはジル・ジャッキエ記者(43)。現地のAFP記者は、報道陣の真ん中で砲弾が炸裂する瞬間を目撃した。取材はシリア当局が企画したものだったという。

英国に本部を置くシリア人権監視団によると、このほかにシリア人6人も死亡した。ホムスの活動家らは、当局の仕業だと非難している。

シリアで10か月間続いている反体制デモで、西側の記者が犠牲になったのは今回が初めて。フランスはシリア政府に対し捜査を要求した。シリア情報省は、事件は承知しているとだけコメントしている。

ジャッキエ記者は1991年、フランス2に入局。イラク、アフガニスタン、コソボ、イスラエルの紛争などを取材し、受賞経験もあるベテラン記者だった。


反政府デモへの弾圧を続けるシリアのバッシャール・アサド大統領が1月10日、首都ダマスカスで演説し、外国の陰謀勢力がデモを支持していると非難した。シリアでは10か月にわたり激しい反政府デモが続いており、同大統領は「テロリズム」は鉄拳で制裁すると強調した。

演説の中で、大統領は治安部隊に市民に対する発砲を命じたことはないと述べた。治安の回復を最優先し、「人びとが支持するからこそ私は大統領の職にある」と述べ、独裁政権との反対勢力の批判を否定した。

大統領によると、昨年10月に設立した委員会が、与党バース党の一党支配を定めた現憲法の改正案作成に取り組んでおり、3月にも国民投票が行われる見通しという。

一方、反体制派の共同戦線「シリア国民評議会」は、演説内容は内戦を勃発させかねないと反発。反政府団体「地域調整委員会」は、諸外国にアサド政権の孤立化を呼びかけている。

大統領の演説は、国連安全保障理事会でシリアに関する会議が始まる数時間前に行われた。国連のリン・パスコー政治局事務次長は同会議で、アラブ連盟の監視団が活動を開始してから400人が死亡したと報告した。

米国のスーザン・ライス国連大使は、監視団の活動前よりも弾圧による1日の死者数は増加しているとして、シリアに対する非難決議案を採択するよう改めて15か国に要請した。


国連南スーダン派遣団のヒルデ・ジョンソン事務総長特別代表は1月7日、南スーダンで報告された大量虐殺について、調査の結果「証拠が見つからなかった」と語った。だが一方で同氏は、迅速な支援を必要とする人が6万人に上っていると注意を喚起している。

前週、武装した若者最大8000人が南スーダン東部ジョングレイ州のピボル郡を襲撃し、3000人以上を殺害したとの報告があったが、ジョンソン特別代表は、誤報だったとみられると述べた。

ジョンソン氏はピボルを訪れた後に、「重要なのは、死者数を裏付ける証拠が発見されなかったことだ」と語った。

ピボルに住むムルレ民族を襲撃したロウ・ヌエル民族の武装集団は、ムルレ側が誘拐や、家畜を強奪していると非難しており、民族間での報復の応酬が激化している。

ジョンソン特別代表は、この襲撃による死者数はまだ判明していないが、同地域のわらぶき屋根の住居のうち最大3分の1が放火され、およそ6万人が緊急の支援を必要としていると述べた。


米海軍は1月6日、アラビア海でソマリア人海賊の人質になっていたイラン人漁民13人を救助したと発表した。

米空母ジョン・C・ステニス がホルムズ海峡を通ってペルシャ湾に入らないよう警告するイランと米国の間で緊張が高まる中、米軍は救出作戦を実施した。

イラン国旗を掲げた木造漁船「Al Molai」の船長が「海賊に拘束された」というSOSメッセージを発信したことを受け、ステニスと活動を共にする海軍のミサイル駆逐艦キッド(USS Kidd)が5日、漁船の救出に向かった。

バーレーンに司令部を置く米海軍第5艦隊によると、米海軍はイラン人乗組員の救出のためキッドの部隊を派遣し、海賊15人を拘束したという。

米国防総省のジョン・カービー報道官は、ソマリア人とみられる海賊はステニスで勾留されていると述べ、「イラン人船員と漁船は解放され、帰国の途に着いた」とAFPに語った。

この海域で米海軍などに海賊の攻撃からの救助を求める要請は頻発している。だが今回の救出作戦は、イランが米国に対する敵対的姿勢を相次いで示し、両国の緊張関係が高まるなか行われた点で注目される。