UFOを見た・・・??
幼稚園か小学校の頃、何度か「それ」を見た。あまりにもくだらなく、人と話したこともないが、ひょっとして似たような体験をした人は案外多かったりしないだろうか。
私が目撃した「それ」は、円形のように思われた。明るく晴れた日にふと空を見上げると、小さな円形の物体が楕円飛行しているのである。
当時の視力は1.0~1.5だったが、円形であること以上の判別はできなかった。高度的には飛行機やヘリコプターが相当に思われた、しかし形やその滑らかな楕円の動きからは飛行機でもヘリコプターでもなく、まして鳥や気球・風船とも思われない。
まして奇妙なのは、物音を一切立てないことであった。
私は怖がりではあったが、一方で「UFO」や「雪男」、「ポルターガイスト」や「人間蒸発」といった非科学的な事象には耐え難い魅力を感じてしまい、その手の本を読んでは怖くて夜に寝付けない・・・という行動を繰り返していた。本棚に見かけるとつい読んでしまうため、自分自身では処分できずに親に頼んで捨ててもらった記憶すらある。
ただ、私のみた事象は決して幻影ではないという確信はある。
私は何度か目撃したが、1度や2度は兄弟など複数の目の前の出来事であった。大抵は、楕円行動の末に雲に隠れてしまう。
一番最後は、小学校の帰り道だったかと記憶している。
帰り道、妹とその友達が数人で空を見上げていた。聞くと、「それ」の飛行を目的したが、たった今雲の中に隠れてしまったという。この機会には、残念ながら私自身は目撃することが出来なかった。
それから現在に至るまでは、再び目撃するに至らない。今住む地は人が多く、飛行機の往来も激しい。「それ」が地を選んで浮遊しているものなのか、あるいは集団催眠にかかったのか。
奇妙な体験は、ついに正体を知れず、ただ私の中で釈然としない記憶を残しているばかりである。