「正欲」を購入してから数日、あっという間に読み終えてしまった。こんなにも早く本を読み進めたのは初めてかもしれない。

読み終えてから価値観が変わるというのは、本当だと思った。読む前の自分に戻れない、このキャッチコピーがまさに当てはまるなと。

中々斬新な作品ですごく面白かった。色々な人物の視点から物語が進んでいくことで一人一人の“多様性”についての思考が知ることが出来た。

そして最後読み終えた時にはタイトルの「正欲」

という言葉に込められた意味、というのが何を意味していたのか理解することが出来た。

作中での、社会は多様性を否定する多様性は認めない。寛容を否定することには不寛容。といった言葉に気付かされるものがあった。自分も自分の中での“多様性”に縛られ、多様性という言葉で人を縛り付けることはしてはいけないなと感じさせられた。

大袈裟かもしれないが、やはりこの作品を読んでからは生きて行く上で新たな視点を得られると思う。勿論作中の考えを全て理解できるかと言われればそうではないが。自分では想像のつかないくらい世の中の人々には様々な性欲、正欲がある。そのような事を頭に入れておくだけでも何か活きることがあると思う。自分の中の“多様性”を押し付けないようにしたい。