R&D支援センター
技術者・研究者向けセミナーの紹介


ポリウレタンの基礎と劣化対策・安定化


会 場 (株)日本テクノセンター研修室 【東京・新宿区】
日 時 平成22年4月13日(火) 10:30~17:30


【講座の内容】

【受講対象】

塗料、接着、靴・衣類、スピーカーユニット、自動車部品関連の企業の方

ポリウレタンの製造、研究に携わる若手/中堅社員

【予備知識】

高分子の基礎化学

【修得知識】

ポリウレタンの基礎化学から物性、それらの分析/解析法が修得できる。すなわち、現場で直ぐ役立つ。

【講師の言葉】

  ポリウレタンはこの世に生まれて70年経ち、その応用と用途は広がりの一途を辿っている。しかしながら、製品の生産が先に走り、反応の理論、理屈は置き去りにされた感がある。これには、ポリウレタンの合成がジイソシアネートと種々の活性水素を重付加反応すると、優れた”もの”が必ず製造できるという利点と、この中で生じる反応が非常に複雑であるために、解析が容易でなく、大学/研究所の研究者が少ないためであろう。

 この講義では、現場あるいは企業で研究に携わる技術者及び研究者に、「ポリウレタンがどのようなものか」を理解してもらう目的で、ポリウレタンの基礎から応用までを広く、40年間、ポリウレタンの合成、構造、物性に関する研究を進めてきた演者がわかりやすく講義する。

【プログラム】

Ⅰ.はじめに

  1.ポリウレタンの定義

  2.ポリウレタンの歴史

  3.ポリウレタンの全ての材料での位置

Ⅱ.イソシアネートの化学

  1.イソシアネートと活性水素の反応

  2.イソシアネートの反応メカニズムと反応速度論

  3.イソシアナートの反応の温度依存性

Ⅲ.ポリウレタンの合成法、種類 ―合成と構造の基礎

  1.合成法

  2.ポリウレタンの種類と構造

  3.ポリウレタンの用途から見た構造の特長

Ⅳ.ポリウレタンの化合物同定と構造解析に必要な分析の基礎

  1.化学分析

    水酸基、カルボキシル基、イソシアネート、アロハネート/ビウレット等

  2.フーリェ赤外分光法 

  3.核磁気共鳴スペクトル法

  4.熱分析法  --- 示差走査熱量法、重量熱分析

  5.X線分光法

  6.X線回折

  7.光学顕微鏡/偏光顕微鏡

  8.走査型顕微鏡

  9.動的粘弾性

  10.力学的物性 ――応力-ひずみ関係、摩耗/摩耗、

  11.その他   

Ⅴ.ポリオール、ジイソシアネートの選択法

  1.ポリオールの種類と特長

  2.ジイソシアネートの種類と特長

Ⅵ.ポリウレタンの力学物性

  1.ゴム弾性

  2.化学架橋と物理架橋のゴム弾性への寄与

  3.原料構造、配合、硬化温度等の力学物性への影響

Ⅶ.ポリウレタンのミクロ凝集構造

  1.原料構造の影響

  2.ミクロ凝集構造の可視化と発現メカニズム

Ⅷ.ポリウレタンの劣化と対策

  1.熱劣化/酸化劣化

  2.加水分解

  3.微生物劣化

Ⅸ.おわりに

  ポリウレタンの設計指針