アメリカが日本を捨てる日

　今ではどいつもこいつも「インテリジェンスが・・・」なんて事を知ったかぶりして口にするようになっていますが、日本において【インテリジェンス】という言葉の真の意味を明らかにし、その重要性を初めて指摘したのが、何を隠そう僕らのノビーこと国際ジャーナリストの落合信彦さんであります。

　そんな僕らのノビー、こと落合信彦さんの初期の代表作のひとつとも言えるのがこちらの一冊、『アメリカが日本を捨てる日―世界の読み方②アメリカ編』（on Goma BOOKS）。

落合信彦　著『アメリカが日本を捨てる日
―世界の読み方②アメリカ編』（ごま書房／昭和55年　初版）　
　この一冊がタイトル・オンされている Goma BOOKSというシリーズは、新書版を少し縦長にしたノッポサイズの少し珍しい判型の本で、このシリーズからは某巨大匿名掲示板などではかなり悪評を書き込まれてもいた某グループの総帥H・Мさんの導引術本がベストセラーになったり、今では大本の家系に名を連ねてもいる日本オカルト界のドンにして八幡書店店主の武田崇元さんが、友人の死をきっかけに世界を裏で操るイルミナティーの陰謀にたどり着き、その秘密を暴こうとしして著した『ハレー彗星の陰謀』などという書があったりと、かなりイケイケなシリーズであったりもしていました。

　そんなシリーズの一冊として、今から40年以上も昔の昭和の時代に出版されたこの本は、独自の情報網から得た情報と鋭い分析力とで、天真爛漫な少年少女たちでも理解できるように当時の国際情勢について分かりやすくかみ砕いて説明して見せながら、“アメリカが日本を捨てる日”が遠からず訪れるであろうことに対して警鐘を鳴らしていたわけであります。

　帯の 198X年の悲劇については、まぁ、煽りでもあるし、数多くの神秘家たちの必死のご神行の成果とも相まって避ける事はできたわけではありますが、いずれにしても、彼の功績はもっと高く評価されても良いのではないでしょうか？


　そして今、時代は平成を経て令和の世となり、僕らのノビーの警告が、いよいよ真実味を増してきていると言えそうでもあります。

　絶望的な事は、40年前に指摘された日本への批判が、今でもそのままに当て嵌まってしまいそうな状況にある事なのですが、“ピンチはチャンス”の言葉もあるように、人類が滅亡しない限りは貧富と幸不幸の偏在は避けがたくあり、たとえワルプルギスの夜がやってこようとも、その波を見切りさえすれば、それは逆に私たちにとって、巨万の富を獲得する千載一遇のチャンスともなり得るのであります。

　そう思うとなんかワクワクもしてくる今日この頃・・・。