汝の意志するところを行なえ。これこそ法のすべてとならん。


 五十年の人生を下天の内にくらぶる事もなく、毎月々々 1,500 万円以上ものお小遣いをママからもらっていた究極のおぼっちゃまクンが趣味で作ったパーティーによる亡国政権に呼応する形で、ついに日本の領土への野心を露にした中華人民共和国による露骨な意思表示にも、そろそろ日本の国民は慣れてしまった今日この頃、皆さんは如何お過ごしでしょうか。


 ここのところ機関メンバーの間で話題しきりなのが、稀代のおぼっちゃま政権の後を継ぐ形で登場したこれまたオボッチャマによる第二次アベ政権によるアベノミクスへの評価と、 T P P 参加に伴って対応が必要とされる搾取対策、さらには最近とみにその出現回数が増加傾向にある 《 閉鎖空間 》 の出現回数増加原因の究明とその影響予測であります。

 北のおぼっちゃまは、ついに核のカードをちらつかせはじめ、その背後に控える大陸の奥地では鳥インフルの猛威拡大が危惧される昨今、マヤ暦の人類滅亡予言の回避に成功した機関の新規プロジェクトとして私たちはそれら世界の危機の原因究明に奔走していたのですが、今回ついにその真の原因を突き止めることに成功し、さらにはその証拠映像の入手にも成功しました。

 それがこちら……。



るみタンの法の書朗読
るみタン…、(;´Д`)ハアハア

 この映像は、邪教 《 魔女宗 》 信徒の谷崎榴美さんという魔女が、のものと呼ばれたケダモノが人類への呪詛として残した禁断の書 『 LIBER AL vel LEGIS < 第 230 の書 > 』 に基づいて祈祷しているところを機関のエージェントが盗撮したものであります。


 この 『 LIBER AL vel LEGIS < 第 230 の書 > 』 はかつて昭和の終わりに一度ここ日本においても 『 法の書 』 として対訳出版された事があり、その際には我が機関も多大なる同志の犠牲を払ってその呪詛封印のために奔走した、と伝えられています。

 そして、下の画像は、その際に邪教徒の一人が所持していた 『 法の書 』 の原本を証拠物件として差し押さえたものであります ( この物件は機関と提携している魔術師によって解毒術式を施して封印してありますので危険はありません ) 。

$ドワンのブログ@アメーバ-法の書-1
『 法の書 』
( 島弘之・植松靖夫 訳 / 国書刊行会 / 昭和 58 年 )

 当時この書は出版されるたびに世界に戦禍を招いてきた禁断の書としてパブリシティされたもので、それがここ極東の島国において新たに翻訳出版されるという事で世界中の戦士デイ・ドリーマーたちから注目されたと、今に伝えられています。


 もちろん、幸いなことに ― 私たち機関の陰ながらの働きによって ― 当時は何事もなく、世界は世紀末と新世紀とを無事に迎える事ができたというのは、皆さんもご存知の通りであります。


 しかしながら時は過ぎ、時代は巡って、西洋魔法の徒はオカルトの世界でもなお一層マイノリティーな存在へと堕してゆき、それを潔しとしない好戦的な魔術師たちが今再び、この禁断の書たる 『 LIBER AL vel LEGIS < 第 230 の書 > 』 の公式訳を作成し、マイノリティーな西洋魔法の世界でもさらにマイノリティーな魔女宗の信徒たる魔女っこルミたんがそれに協力して強力な呪詛としてこの 『 LIBER AL vel LEGIS < 第 230 の書 > 』 の朗読会の開催に至ったという事のようであります。


 これは実に恐るべきことであります。


 禁断の扉はすでに開かれてしまったのです。


 もう何者にもこの呪詛の進行を止めることは叶いません。

 世界は幻魔に侵食されて憎悪と猜疑が人々の心の上に君臨し、富める者による貧しき者に対する搾取と陵奪りょうだつとが完成するのであります。

 太平の時は終わりを告げ、今ここに新たなるアイオーンが始まったのであります。


 新たなるアイオーンの始まりを告げる号砲はすでに重ねて鳴らされています。心ある方の耳にはその音が鳴り響いたことでありましょう。


 さあ、選択するのは、あなた自身、です。


 選択を躊躇したとしても、選択を遁れることは叶いません。選択は強制的になされてしまう事になります。何故ならば、世界は全てに相互依存しているが故に、貴方だけが独存する事は叶わないからであります。


 愛こそ法なり、意志の下の愛こそが。