謹賀新年を申し上げます
チベット暦の新年である 《 ロサル ( ; 新しい年 ) 》 はまだ若干先の話になりますが、世界的には今日から新年を迎え、 2011 ( 平成 23 ) 年、暦としては 《 辛卯 》 の年になりました。
本当のところは、今年が目出度いかどうかは闇の中・・・、とても 「 おめでとう 」 などという気分ではないのではありますけど、ね・・・。
でも、まぁ、それでも、そんな状況だからこそ新年には初詣に出かけて一年の吉祥を願いたいと思うのが人情と言うものなのでもありましょうか・・・。
通常、新年の初詣というと、毎年どこそこの神社の参拝客が何万人で、どこそこの厄除け大師が何位だとかという報道がかまびすしく、一般の家庭においても、どこか有名どころの神社にわざわざ出かけていったりもしがちなものではあります。
それでも、近年はスピ・ブームとの絡みの中で、初詣や神社参拝の心構えとしての 《 産土神社 》 の重要性というものが語られる機会もちらほらとあるようで、その方面に興味や関心のある方々の間ではこのような脚下照顧的な地元回帰志向が見られるようになってきているようにも思われます。
もっとも、この 《 産土神社 》 と言われるものも、それに言及される方によってその定義がまちまちな部分もあって、一体どこが 《 産土神社 》 なんだ・・・、というようなところもあるのですが、多くの場合は 「 とりあえず地元の神社に行けや 」 的な感じで語られているようでもあります。
《 産土神社 》 云々ということはひとまず横に置くとしても、ふだん自分が居住している地域を管轄していると思われる地元の神社に初詣に参るというのは、悪い事ではないので、とりあえずはそんなところから改めてみるというのも良いのではないでしょうか。
また、それとは少し一線を画して、開運術的な発想でいくと、 《 恵方詣 》 という考え方もあるようで、これは民間習俗と方位学とがスープになったような感じのものなのではありますが、 21 世紀になってから全国的に有名になった 《 節分の恵方巻 》 という T V ウォッチャーにとっては楽しいことこの上ない民間習俗の元となっている 《 恵方 》 にあたる方位にある神社に詣でるというもので、私はあまりそういう事はしないのですが、そのような事をされている方々もいるようではあるみたいですね。
ちなみに、この 《 恵方 》 というのはその年毎に下記の表のように決まっていて、今年の 《 恵方 》 は丙の方位にあたる 《 南南東 》 になるようですので、お正月早々に地図を引っ張り出して自宅から南南東にあたる方位にある神社を探して押しかけてみる・・・、というのも一つのイベントとしては楽しいかも知れませんね。
当該年の十干 | 恵方 |
甲・己 | 甲 ( 東北東 ) |
乙・庚 | 庚 ( 西南西 ) |
丙・辛 | 丙 ( 南南東 ) |
丁・壬 | 壬 ( 北北西 ) |
戊・癸 | 丙 ( 南南東 ) |
まぁ、初詣は無難にこなしておいて、恵方の活用は節分に恵方巻にかぶりつく時まで置いておいても問題ないですが。