日本が世界に誇る脳機能学者にしてディプログラマーとして著名な Dr.苫米地さんがカルマ・カギュー派のカルマパ 17 世やゲールグ派の第 102 代ガンデン寺座主リヅォン・リンポチェから阿闍梨位を授けられたことはすでに多くの方がご承知かとは思いますが、下の雑誌はガンデン寺座主からの阿闍梨位授与の直前に発行されたオカルト雑誌・・・ ( ) 、ではなくてオカルト的健康雑誌 『 ゆほびか 』 の 2010 年 3 月号になります。
この雑誌には Dr.苫米地さんのプロフィール紹介の部分でカルマパ 17 世による阿闍梨位授与に関する記述があったのと Dr.苫米地さんの法衣姿の写真が掲載されていたのでネタとして購入したのですが、メインの記事である 「 すごい氣 ( き ) が出る DVD 」 という記事は読み飛ばして、付録についていた < すごい氣 ( き ) が出る DVD > もそのままほったらかしにしてあったものを、今日たまたま時間があったのでその付録についていた DVD を観てみました。
いや~、なかなか美味しかったです。
40 分を越える大作 DVD で、こんなものがタダで公開されるとは驚きです ( 雑誌代は DVD がついていなくても当然必要ですので、実質的に DVD はタダということですもの ) ね。
概論的な部分については、< 文化大革命 > の頃に気功が弾圧されてその後に気功の地位復権がなされたというのはその通りだと思うのですが、さらにその後の1999 年の < 法輪功事件 > によってもう一度どんでん返しがあって、国家主導の < 健身気功 > 体勢による気功の規格化政策が遂行されていく一方で様々な気功センターが閉鎖に追い込まれていったという状況があったはずなのに、 Dr.苫米地さんによる前振りの部分で < 法輪功事件 > 後の中華気功界の困難な状況にまったく触れられていなかったのが少し気にはなったものの、紹介されている功法そのものはまったくまともな気功法のように思えました。
特に張永祥老師による < プルプル健康法 ( プルプル秘伝功 ) > のペット・ボトルと爪楊枝を使った説明は面白いと思いましたし、なかなかなアイデアだなと関心もしました。
< プルプル健康法 ( プルプル秘伝功 ) > 自体も、きちんと実践すれば充分に効果的な功法だと思えましたし、張永祥老師のお嬢さんのチャン・チィーさんが紹介していた気功ストレッチや気の感覚化法なども、 ( 気功ストレッチは佐保田ヨーガなどでありそうな感じがしますし、気の感覚化法などは高藤仙道などでも同じ趣向のテクニックが紹介されてはいますので ) 特に目新しいものではないものの、その意味で逆にまともなものではあるように思われます。
ボーナス・トラックに収録されていた張永祥老師による < はみが氣功 > は一体何がやりたかったのか分からないところもあり、 Dr.苫米地さんも張永祥老師のお嬢さんであるチャンさんもともに苦笑していたようなのです ( 私も楽しく笑わせていただきました ) が、逆に張永祥老師のお茶目な一面が垣間見えてまさにボーナス・トラックな感じのサービスだなとも思えます。
これは月刊の雑誌なのでもう入手は難しいかもしれませんが、 Dr.苫米地さんも張永祥老師やそのお嬢さんのチャンさんもそれぞれに著作を出されているようですので、これまで気功関係にあまりなじみの無かった方などは一度それらの著作を手にとって見るのも良いのではないかと思います。
また、これまでになんらかの形で気功に馴染みのある方の場合にも、必読とまでは言えないかもしれませんが、買ってみて損するほどのことはないとは思います。
それにしても、ほんとにこんな DVD を付録に付けてくれるなんて、なんて太っ腹なのでしょう。
付録なしでも 630 円なら月刊誌として普通なのに、 40 分を越える ( しかもきちんとした中身のある ) DVD が付録についてくるとは、「 これはお買い得だった 」 と、今日気が付いたところです。