蔵密気功 ( その 1 )

 今日は久々に号外が発行されたみたいですがその話は横に置くとして ( 叫び ) 、別な話を・・・。


 先日テレビを見ていたら中華人民共和国の温家宝首相がなにやら来日していたらしく ( 叫び ) 、 ( おそらくは親中シンパのさくらであろう ) 日本人に取り囲まれながらラジオ体操を披露していて、それに続けて周囲の日本人に対して 「 太極拳はできますか? 」 などと声をかけている映像がテレビのニュース番組で流れていました。


 テレビ画面に流れていた温家宝首相による太極拳の表演映像を 「 普段やってないでしょ? 」 などと思いながら観たりしつつも調べてみると、先月、 2010 年 05 月 30 日の午後に、韓国・済州島での日・中・韓首脳会談を終えた中華人民共和国の温家宝首相が 06 月 01 日までの予定で来日され様々な行事をこなす中、 05 月 31 日の朝には軽くジョギングをきめてから太極拳ラジオ体操、野球のパフォーマンスなどを披露されたところだったようです ( → こちら とか参照 ) 。


 その後も鳩山首相との会談 ( 5/31 ) で東シナ海の問題を話したりといろいろあったようで、政治的なことに関しては個人的にはお腹パンパンな思いもあったりはしつつもそれも横に置くことにして、普段はおそらく太極拳など実践してないんだろうな・・・、と思われるような温家宝首相でさえも、 「 太極拳はできますか? 」 などとネタ振りしてくるほどに、日本では ( ? ) 中国と言えば太極拳というイメージが定着していて、 「 日本人にはパンダと太極拳でもくれとけばいいんじゃね? 」 くらいに思われているのではないかと邪推してしまうほどに太極拳も今やメジャーな存在になってきているようではあります。


 太極拳というのはもともとは武術の一流派だったのですが、温家宝さんなどが 「 太極拳はできますか? 」 と日本人に聞く場合の太極拳というのは当然のことながら武術としての太極拳などではなく、おそらくは中華人民共和国の政府機関である中国国家体育委員会によって 1956 年に伝統的な楊家太極拳を整理編集した上で国民の体位・体力向上を目的とした国民体育として制定された簡易版の太極拳である < 簡化太極拳 > のことを指しているものと思われます。

 この簡化太極拳は現代中華気功の本家とも言うべき < 北戴河 ( ほく・たいが ) 気功療養院 > でも基本メニューに採用されていたほどで ( 1999 年のいわゆる < 法輪功事件 > 以降、大陸での気功に対する姿勢にはかなり厳しいものがあったらしく、北戴河気功療養院が現在どうなっているのかは門外漢の私には知りようもありませんが ) 、日本でも一時は < 気功太極拳 > などという言葉が使われたりもしていたほどではあります。


 で、この太極拳もそのレパートリーの中に含まれている気功には 2000 とも 3000 とも言われるほどの種類・流派があるという事で、その数多ある中華気功界の中において異彩を放っている気功法の一つに < 蔵密気功 > と呼ばれるものがあるわけですね。


 ・・・。


 実は、温家宝首相の来日のニュースだのなんだのというのは、この < 蔵密気功 > に繋げるための前振りだったのですが ( 叫び ) 、思った以上に前振りが長くなってしまったようなので、本題の話はまた別な機会にでもする事にします。


 それにしても、中華人民共和国の首相と国境問題さえも絡むような議題を話し合った ( のか ? ) その直後に辞任するというのもなんというか、鳩山さんもとりあえず温家宝首相様のホスト役だけは勤めさせていただいてから辞めたかった・・・、ということなのでしょうか?