こんにちは 梅雨特有のジメジメした天気がつづいています。
今日は、ジメジメと無関係ではない「糖尿病」とその恐怖
についてお話いたします。
糖尿病とは?
→常に血糖値が高い状態で血管に障害が起こります
血糖値とは?
→血液中に溶け込んでいる糖(ブドウ糖)の量(㎎/㎗)
食事で糖質を摂る→胃腸で分解→血液中に取り込まれる
→血糖値が上がる。
*血中にはブドウ糖として溶け込んでいる。
糖質の多い食品→ご飯、パン、麺類、粉物などの炭水化物
高血糖(糖尿病)だとなぜ悪いのか?
→高血糖状態が続くと血管を傷つけてしまう。
例:目の網膜の血管に障害が出ると最悪失明します。
3000人/年
:腎臓の血管に障害が出ると最悪腎不全になり
人工透析が必要になる。
:手足の血管に障害が出るとしびれ、痛み、こむら返り
知覚鈍麻、最悪壊死する。壊死による切断
数千人/年
:太い血管に障害→動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞
1万人/年
*糖尿病は初期症状がほとんどありません。
*数年後、合併症が現れる時期には既に血管が
ボロボロになっています。
血糖値を下げるインスリンとは?
→膵臓から分泌されるホルモン
働き:血中の糖を筋肉や肝臓に取り込ませて血糖値を下げる。
*筋肉、肝臓にはグリコーゲン(ブドウ糖が分解される)
として蓄えられる。
身体のしくみで血糖値を下げるのはインスリンのみである。
☆筋肉、肝臓に蓄えられる糖の量には限界があり余った糖は
体脂肪として蓄えられる。(肥満となる)
血糖値が上がる→インスリン分泌→血糖値が下がる→体内に貯蔵
①肉・肝臓(グリコーゲン) ②脂肪組織(体脂肪)
糖尿病(高血糖が継続)の原因は?
Ⅰ型:何らかの原因で膵臓からインスリンが分泌されない
(自己免疫疾患とされる)
Ⅱ型:糖質の摂取が多いと膵臓を疲弊させる事により
インスリンの分泌量の不足、もしくは内臓脂肪の増大
によってインスリンの効きが悪くなる。
Ⅱ型は食べすぎ、運動不足、肥満、アルコールの飲みすぎ
などの生活習慣の悪さが原因。遺伝的要素も大きい。
糖尿病のサイン:のどが渇く、イライラする、だるい、痩せる。
甘いにおいの尿、尿が泡立つ。
血糖値の正常値は?
空腹時血糖値 110㎎/㎗以内
食後2時間血糖値 140㎎/㎗以内
膵臓は日本のような湿気の高い環境に弱く
とくに梅雨の時期や蒸し暑い夏場はよく働きません。
一方で、欧米諸国には大量に食べて太った人たちを
いっぱい見かけるのに、糖尿病の人は少ないそうです。
それは、あちらは湿度の低い国々なので
膵臓が正常に働き、インスリンがしっかり
分泌されるからです。痛風の人はたくさん
いるかもしれないけれども・・・
まもなく、ビールのおいしい季節になります。
暴飲暴食にはくれぐれも気をつけて
健康にお過ごしください。ではまた・・・
機能訓練指導員:大垣