ハイウェイというには、あまりにもお粗末な路面状況だったので、舌を噛まないように、訊ねてみた。
(文中、「…」の部分は、車が跳ねる為にキチンと発音できない)


「このっ…デコボコ……な…直しゃ…っないの?」
「毎年少しずつ直してるよ。」
「少し…って?」
「例えば、毎年10km分の補修予算が出る。」
「…」
「予算が出た途端に、役人が上から順番に袖の下を取る。」
「!!」
「で、実際に工事できるのは1km分位しか残ってない」

「チョッ…ト待て…っよ?
この…ダッ…カからチッタゴンまで…道…路の距離にして300km近くあうっ…るのに、1年に…1kmずつ…っじゃ、300年もかかるん…しゃない!?〈-_-;〉」

確かに、所々、きれいな舗装になっている所がある。
でも、「路面メンテナンス」という概念は無いだろうから、3~4年経ったら、またデコボコハイウェイだ。

発展途上国にありがちな、役人の汚職は、悲しいかな、このバングラディッシュでも同じみたい。

「それが今のバングラディッシュの一番の問題なんだ」

と言うアラム氏の瞳が、遠くを見つめていた。

(つづく)