子どもの意識がなくなり病院に車を走らせる途中、
サッカー韓国代表チームの勝利に歓喜する人が道をふさぐ。
興奮冷めやらない彼らには、道を空けるよう求める親の叫びは届かない――。
試合ごとに路上応援をする人が増えた
2002年のワールドカップ日韓大会から約5年。
今春公開された映画のワンシーンだ。
応援に対するこれまでとは違った視点が印象的だった。
02年以降、代表チームの試合があると
競技場や市内の大型スクリーン前には身動きが取れないほどの観客が集まる。
将棋倒しになりそうで、警備の甘さに恐怖感を覚えた。
オランダとの親善試合があった2日は、
サポーターが赤いTシャツを身につけて応援に繰り出した。
「ヒートアップし過ぎて事故が起きなければいいが……」。
試合の行方よりも気になる。