H.5.12.3入会 職業: 産科医 さくらクリニック院長 S.24.11.11生

 

最近気になることを2つ。

 

 一つは子宮がん検診での若年者の要精密検査例の増加。

 

 子宮頸がんは30歳代後半〜40歳代に多く発症しますが、最近は10才代後半から20代でも発症例が見られ、 20代と30代前半の女性が罹るがんでは最も多いと言われています。子宮頚癌検査は子宮口をブラシでこする細胞診検査で行われますが、異型細胞など前がん病変が2〜3年まえと比べても明らかに増加しています。兎に角多い。

 

 もう一つは性感染症(性病)の増加。症状の出にくいクラミジア感染症が1番多いのは以前から変わりませんが、梅毒が若い人の中に増加しています。梅毒患者はクラミジア感染症や淋病、トリコモナス感染症に比べると少ないものの2014〜16年の2年間で男性患者は2倍以上に、女性患者は3倍以上に増加しています。

 

 梅毒の初期の短い期間、患部に「しこり(初期硬結)」ができることがあります。教科書には写真なども載っていますが、私は今まで実物を見たことがありませんでした。見ました!今年2例立て続けに。似たような硬結は梅毒以外でもできるので血液検査で確定します。性病と思っていない患者さんに梅毒の検査をするのは、久しぶりに緊張する経験でした。

 

 この国では、先進国では当たり前の子宮頚癌ワクチン接種や、小学生への性教育が未だ一般的に行われていません。

 

 早く普通の国にな〜れ。