先日、学校を卒業して修業時代にお世話になっていた設計事務所の面々と顔を合わせる機会がありました。
現在では、
若いスタッフが多く在籍するRCageの中で、確実にお爺の部類に入る私は100%「新井さん」と呼ばれ、
それが普通になっていましたが、
当時の仲間たちは、いまだに「しんさん」と呼んできました。
それが、新井だから「新さん」なのか、
真一郎だから「真さん」なのか、新人の「新さん」なのかは、呼ぶ人によってバラバラですが、
とりあえず「しんさん」で、今回も、そう呼ばれました。
久しぶりに、かみさん以外の多くの人に「しんさん」と呼ばれ、懐かしいというよりも、むしろ新鮮な感じがした一時を過ごしました。
ちなみに、呼ばれ方は時間とともに変わりました(もちろん、今でも誰であっても「しんさん」と呼んでくれるのは全然OK)が、
働き始めてから、一貫して変わらない「しん」があり、それはサインです。
大抵の図面には、誰が描いた図面なのかを示すために、名前が表記されていますが、
その昔教えられたのは、図面に書く名前に、ハンコをポンポンポンポン押したのでは、図面に対する愛情と責任感が薄れてしまうという理由で、必ず自筆のサインでした。
今となっては、CAD等が主流になって名前の表記もCADで入れてしまうことが多くなったのですが、やはりサインはいいなぁと、いまだに思います。
まだまともに図面一枚全部を描かせてもらえないような駆け出しのころ、「いつか図面にサインを入れるんだ!」とノートいっぱいに練習したサインをいまだに使用しています。
そして、そのサインは大抵の人が読めません。(もちろん、カッコつけて、そう簡単に読めないようなサインにしたのですけど・・・)
実際のサインはコレ

(チェック図とかにはよく使います)
「Sin」です。
Shinにしなかったのは、まだ未熟な自分の図面で、現場が混乱したり迷惑をかけるかもしれないという「罪」の意識と、
建築行為そのものが、自分たちの生活を豊かにする反面、自然破壊行為である事への「罪」の意識。
なんか、よく分からないけど、カッコつけて「罪作りな男・・・」みたいな感じで「Sin」に決めて、いまだに使っています。
皆さんは、なにか続けているもの有りますか?
もしくは、どんな名前で呼ばれていますか?

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