お彼岸 | 転妻よしこの道楽日記

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昨日はお彼岸ということで、舅姑のお墓に行くときに
久しぶりに主人も誘って、ふたりで出かけた。
さすがにお墓参りの人も大勢いて、いつもより活気があった。
うちのお墓の向かい側に、空いた区画がひとつあるのだが、
そこに赤いケイトウの花が数本、自生して咲いていた。
半月ほど前に来たときには気づかなかったのだが、
いつから顔を出していたのだろう。
『秋風の 吹き残してや 鶏頭花』
という句があったと思うが、昨日は秋風どころか、
気温の高い晴天で、まだツクツクボウシも鳴いていて、暑かった。
「こんなとこにケイトウがあったんやね」
と私が言ったが、主人は
「ん?」
と返事をしただけで、全然どうでも良いような様子だった。

うちのお墓そのものには全く変わったことはなく、
いつも通りに墓石と周辺を簡単に掃除し、
持って来た仏花を供えて、お灯明とお線香をあげ、ふたりで拝んだ。
「夏暑かったと思ったけど、今年は案外、蝋燭が曲がってないね」
と私が言ったが、主人には即座に意味がわからなかったようだった。
墓に立ててある蝋燭が、真夏には昼間の暑さのために溶けて、
逆U字型に曲がってしまうことが過去にはよくあったのだが、
今年はなぜか、そうした事態には一度もお目にかからなかったので、
猛暑と言われた割には耐えやすい夏だったのかな、
……などと、私は蝋燭の具合で測ろうとしたのだった。

もうひとつ、花といえば、
墓に来る途中の道には彼岸花が咲いていたのだが、
そのそばに『花にイタズラをするな』という立て札があって、
その内容から察するに、どうも毎年、ここの彼岸花は
勝手に取られたり折られたりしているようだった。
「きつね花ってカブれるのに、触る人が居るんだねえ」
と私が言ったら、主人はまた、
「そうなん?」
と気のない様子で言った。
「毒の花じゃけ触っちゃいけんとか、子供の頃に言われんかった?」
「いや。ワシ、街っ子じゃったし。外で遊ばんかったし。よう知らん」

……さっきからの私の話は、つまるところ、すべてそういうことかね(--#)。