遙かな旅へ | 転妻よしこの道楽日記

転妻よしこの道楽日記

goo blogサービス終了につき、こちらにデータをとりあえず移しました


(画像は、探査機ニュー・ホライズンズから見た現在の冥王星(想像図))

米探査機ボイジャーついに太陽系外へ 打ち上げから36年、人工物で初(産経新聞)
『米航空宇宙局(NASA)は36年前に打ち上げられた米探査機「ボイジャー1号」が太陽系の端の領域を越え、人工物体として初めて太陽系外に広がる星間空間に旅立ったことが確認されたと、米科学誌サイエンス電子版に発表した。』『太陽系の最も端に達したことは分かっていたが、データ分析の結果、出ていたことが判明した。NASAの研究者は「星間空間に人類が踏み出した歴史的な出来事だ」としている。』

ボイジャー計画の大半が、私の学生時代に進行したので、
ボイジャー1号2号が木星に接近した頃、自分は何をしていたかとか、
ボイジャー2号が海王星を通過したときには自分はどこにいたか、
等々、ボイジャーの主立ったイベントは、どれも、
私自身の人生の出来事を重ねて思い出すことができる。
ボイジャー1号の打ち上げが77年だったということは、
搭載されているコンピュータもプルトニウム原子力電池も、
すべて70年代半ば頃までの知の集積によって編み出されたもので、
当時としては最高峰であったそれらの機能も、
21世紀の今となって見れば、隔世の感があるに違いない。
しかし、それでもなお変わらずに、ボイジャーは確実な飛行を続け、
地球に向かって意義深い情報を届け続けてくれていることに、
今更だが、深く打たれる思いがする。

そして今、2006年に打ち上げられた探査機ニュー・ホライズンズが、
太陽系外縁天体を目指して飛行中で、現在は冥王星まであと2年、
というところに到達しているそうだ。
ボイジャーはその飛行経路の関係から、冥王星探査をキャンセルしたので、
ニュー・ホライズンズ計画がこのまま順調に進行すれば、今度こそ、
我々は初めて冥王星やカロンなどの姿を見ることが可能になりそうだ。
そして、このニュー・ホライズンズもまた、そのあと更に旅を続け、
いずれは太陽系の外に出ることになるだろう。
近い未来に打ち上げられる探査機たちは、
もしかしたらボイジャー姉妹やニュー・ホライズンズを
宇宙のどこかで追い越すことさえあるかもしれない。
太陽系の外側は、我々にとって確実に「近く」なりつつあるのだ。

***************

……という話を書こうと思ってあちこち検索していたら、
面白いページに出会った。
Solar System Simulator(NASA)

Show meの後に見たい天体名が来るように選択して、
as seen from~でどこからその天体を見ることにするかを設定すると、
シミュレーションとしての画像が表示される。
私の愛する、岩崎一彰氏の天体画には遥かに及ばないが、
自分で諸条件を設定して天体を見ることができるのは素晴らしい。
例えば、上に貼った画像は、ここで作成した、
『2013年9月14日0時(協定世界時)の冥王星を
探査機ニュー・ホライズンズから眺めた図』だ。
視野の角度を設定すれば、見る範囲を変えられるし、
惑星(衛星)軌道を表示するかどうかも選べ、年月日時刻指定もでき、
目指す天体に太陽が当たっていない角度のときは、
光を足してよく見える表示に変えることも可能だ。

また、天王星から見た衛星ミランダ、
探査機カッシーニから見た、土星の衛星エンケラドス、など、
遠い天体同士や、普段目にする機会の少ない設定の図も自由自在だし、
『2007年3月1日0時UTC、探査機ニュー・ホライズンズが
(木星に最接近した時期に)見た、木星の衛星イオ』
などと、趣味に応じた細かい場面設定もできる。
或いは、『うちの娘が生まれた朝に、月から眺めた地球』、とか(笑)。
ワクワクすっぞ?(爆)


追記:探査機ニュー・ホライズンズには、冥王星発見者クライド・トンボー氏の
遺骨の一部が搭載されているのだそうだ。
トンボー氏は、自身の発見した天体を、
このようなかたちで人類史上最初に訪れることになるのだ。
なんという壮大な宇宙葬なのだろうか……!