ポゴレリチ パリ特別公演 | 転妻よしこの道楽日記

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「EU加盟を機会にクロアチアの魅力を発見・再発見しよう」
という企画で、フランスではこの9月から年末12月まで、
『Le Festival croate en France(フランスのクロアチア祭)』
というイベントが行われているのだが、そのフェスの一環として
イーヴォ・ポゴレリチが特別リサイタルを開く、と先日発表された。
前々から少し話は聞こえていたのだが、ようやく具体的に出てきた。

12月14日・15日・16日の三日間に渡り、
『Week-end Radio-France(週末ラジオ・フランス)』
というイベントが企画されており、ポゴレリチの出演はその初日で、
12月14日(金)夜8時から、CENTQUATRE(104)という名の文化施設の、
400席ほどのホールSall400でリサイタルを行う。
Les Salles de Spectacle du CENTQUATRE(CENTQUATRE Paris)
(ホール情報は、千々岩英一様より頂きました。ありがとうございました。)

それで、ポゴレリチが何を弾くか、なのだが。
ラジオ・フランスとクロアチア大使館の主催公演で、
現在まで、複数のサイトに相次いで告知記事が出たのだが、
プログラムについては、まだ情報が錯綜している(^_^;。

Destination Croatie(Radio France)
Week-end Radio-France(Le Festival croate en France)
(上記サイトの情報は、フランス在住の某マダム、
ほか、ヨーロッパのポゴファン仲間から頂戴しました。多謝!)

前者ラジオ・フランスのサイトでは、ポゴレリチのリサイタルは、
5月の来日公演同様に、ショパンとリストのプログラムで、
ショパンのソナタ2番・リストのメフィスト、
ショパンの夜想曲48番・リストのロ短調ソナタ、となっている。
一方、後者のクロアチアフェスのサイトによると、
オール・ベートーヴェンで、ソナタ「悲愴」「テンペスト」「熱情」、
の三曲が予定されている。

さて、どちらが当たっているでしょうか(^_^;。

私としては、ベートーヴェンに一票、
……というか、少なくとも夏の休暇があけてからのポゴレリチは、
リストのメフィストはプログラムから外しているので
ショパンとリストで弾くとしても、来日公演当時の構成に戻ることは
考えにくいのではないかと私は思っている。
そしてオール・ベートーヴェンは、既に年明けのザグレブ公演で、
弾くということが発表されているプログラムなので、
時期的にも年末だし、こちらで行くのではないか、という気がするのだ。
もちろん、誰に訊いたわけでもないので、何もわかりませんが(爆)。

ほか、現地の方のお話では、ラフマニノフなども候補曲として
少し前には噂に出ていたそうなので、
もしかしたら、ここには公表されていない第三のプログラム(^_^;が
実際には演奏されることになるのかもしれない。

なお、ラジオ・フランスの企画ということで
ネットラジオでの放送は無いのかというご質問も頂いたのだが、
現段階では何も発表されていない。
しかし、これまた私の感じに過ぎないが、
放送される可能性は大変低いのではないかと思う。
普通のピアニストならすんなり放送されるところなのだろうが、
何しろ、ポゴレリチは一筋縄で行かないのだ。

いつも書いていることだがポゴレリチは、
「演奏会の実況」という形態を80年代から忌み嫌っており、
現在、公式的に残っている彼の演奏会映像や実況録音は、
すべて、80年代前半までのものに限られている。
彼に言わせると、ホールで、目の前にいる聴衆に向かって行う演奏と、
放送やレコード等を通じて不特定多数の聴き手のために行う演奏は、
全く別のものだそうで、両者をひとつの弾き方でうまく満たすことなど
自分にはあり得ない、というのが、彼の三十年来の持論なのだ。
極東に住むファンとしては、その持論が変わってくれることを
かれこれ二十年以上に渡って願い続けているのだが、
今回、何かが起こってくれるかどうかは……かなり心許ない気がする。

それにしても、クロアチアが連邦から独立して早二十年だ。
国を代表する芸術家として、このような演奏会を行うことを
ポゴレリチはきっと、名誉なことと思っているだろう。
彼のためにも、そしてクロアチア・フランス両国のためにも、
記念すべき、良いリサイタルになりますように……、
と太平洋の向こうからお祈りしております。