ショパンのマズルカ作品59-2を弾く気になるなんて、
ワタクシの人生でもう二度とないかもしれないので(笑)
この機会に、私なりにマズルカに親しんでみようと思い、
昨夜は久しぶりに、フー・ツォンのマズルカ全集を聴いた
(83年録音。ビクター音産 VDC-5048/49)。
これは歴史的な名盤ではないかと、私は長年、心密かに思っているのだが、
世間の評価はそうでないらしくて、廃盤になって久しい。
実に残念なことだ。
ほかに誰か、面白そうな人が弾いていないかと手持ちのCDを探したが、
作品59-2は、どのピアニストでも必ず取り上げるようなものではないらしく、
フー・ツォンとポゴレリチを除くと、私はこの曲のCDを持っていなかった。
それで、amazonやhmvでも検索してみたが、「マズルカ集」という題名でも、
「全集」で無い限り、作品59を取り上げるピアニストは多くなかった。
その中で、私にとってショパンの王道であるダン・タイ・ソンのマズルカ集と、
『酔っ払っている』と大変に評判の悪い(笑)サンソン・フランソワのを
この際、買ってみることにした。
ちなみにポゴレリチは、ショパンのマズルカの中で唯一、作品59だけを
コンクールでも演奏会の場でも弾いていて、来日公演に関しても、
初来日だった81年のほか、91年と99年のリサイタルで演奏している。
私自身、初来日以外の二度は、実際に演奏会の場で聴いており、
もしかしたら、私が一番回数多く、生で聴いた作品59は、
ポゴレリチの演奏ということになるかもしれない。
数あるマズルカの中で、なぜ彼がこれを選んだか、なかなか興味深いことだ。
しかし、作品59-1と59-3は非常に強烈な演奏だった覚えがあるのだが、
どういうわけか、彼の59-2のことは、あまり私の記憶に残っていない。
いつも彼のは、三曲でひとまとまり、という弾き方だったせいか、
2番は、陰影深い3番のための、「陽」的な前振りというか、
3番を引き立たせるために存在する曲、という印象だった。
ポゴレリチが80年ショパンコンクールの三次予選で、
作品59の三曲を弾いたものが、ライブCDでは出ていて
(LASERLIGHT14061-14065『GREAT CHOPIN PERFORMERS』)
私はそれを持っているので、今も聴くことができるが、
デビュー以降、グラモフォンから出した一連のCDおよびDVDの中では、
彼はこれは弾いていないし、
DVD『ワルシャワの覇者』にも収録されていなかった。
ポゴレリチの弾いたマズルカというのは、こうなってみると、
結構、貴重なものだったかもしれない。
(ちなみに彼は、デビュー後にはショパンのワルツは一曲も弾いていない。)
このあと、私がこの曲をなんとか弾いて、しばらく経った頃に、
来日公演でまた、ポゴレリチが作品59を取り上げてくれないかと
今は漠然と夢見ている(^_^;。
自分でまがりなりにも弾いたあとなら、私の聴き方も違っているだろうし、
何より現在のポゴレリチなら、59-2をかつてなく印象的に弾くだろう、
という気が、今回の来日公演を聴いた今となっては、するからだ。
……というワケで、引き続きシコシコと練習したいと思いますが、
ペダルでこれまでになく細かく試行錯誤したために、
右足の親指の付け根付近がそろそろ痛いです(爆)。
断じて、これは痛風発作じゃないからね。
練習専用のビーサンでも買うか……。(で、本番も履いたりする。)