桜の下にて | 転妻よしこの道楽日記

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舅姑のお墓に行ったら、桜がとても綺麗だった。
願わくは花の下にて春死なん、
と歌ったのは西行で、ここで言う『花』とは『桜』のことだそうだが、
本当に、桜吹雪に包まれた朝の墓地は、穏やかで優しい場所だなと思った。
私はだいたい、喧しいことや、けたたましいことが嫌いなので、
墓も、騒がしくないという点で、私にはかなり居心地の良い場所だ。
座る場所があったら、ちょっと長居してもいいと思うくらいだ。
……しかし勿論、いくらうちの舅姑のいる場所とは言っても、
私も、夜が更けてからあそこに行く気には、ちょっとならない。
それこそ、スカルボが跋扈していそうではないですか。
算命学をやっている友人も、墓にはできるだけ午前中に行けと言っていた。
静かな桜の風景も、太陽の下だから良いということだな。多分(^_^;。

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昼前から、ピアノの稽古に行った。
ハノンは30番でトリル練習、それと変ロ長調のスケールとアルペジオ、
これはシューベルトの即興曲が変ロ長調だからと、
先生から指定されて練習しているのだが、
変ロ長調のアルペジオのシンドさには、たまらないものがある。
これ以後、フラットの数が増える調の間は、
変ホ長調・変イ長調・変ニ長調と、同じパターンの指使いで楽なものが続くし、
変トもほぼ全部黒鍵だからまだ割り切れるものがあるのだが、
変ロ長調だけは、スケールもアルペジオも、黒鍵の混ざる箇所が特別で、
それが私にとってはデコボコの原因になり、全然綺麗に弾けない。
角度の問題なのか、指換えで突然落下するような音になる1番の指と、
それに釣られて無駄に強い音を出してしまう2番の指が、如何ともしがたい。

そして私の愛するツェルニー30番は、今は21番、半音階の練習だ
Czerny 30 etudes Op.849 No.21(YouTube))。
このツェルニーの半音階は指使いが特徴的で、1と2の指で弾くよう指定されている。
私の狭い練習歴の範囲では、1と2で半音階がどこまでも進行するなんて
(白鍵二連続のあとだけ3を足す)、ツェルニー以外で出会ったことがない。
バイエル時代は勿論のこと、その昔ハノンで40番を弾いていた頃だって、
半音階はオクターブも短3度も長6度も短6度もやったが、
どれもすべて1と3で弾くようになっていたはずだ。
なのに、今回のツェルニーでは、2が、あまりにも大活躍なのだ。

小学校の頃から大脳にインプットされた指使いと違うものを、
今更覚えなくてはならず、私は大変なことになってしまった。
1で弾くとき、もう同時に3が無意識にスタンバイして待っているので、
3の指は使えないように縛っておきたい(爆)くらいイライラする。
もともとが、柔軟なテクニックなどろくに身につけていないので、
自分の中で反射になっている指使いを修正することは、至難のワザだ。
とにかく2、次も2、今はとにかく2なんだっ、と意識して弾くのだが、
それでも油断すると3が出てきて、千鳥足みたいになって自爆、
もう速度を上げるとワヤワヤだ。
……こう見て来ると、つまり私はハノンもツェルニーも、
1の指と2の指が、あまりにも駄目駄目だ、ということのようだ。
まあ、5本ともどれも駄目なのだが、特に1と2の不器用さは目に余る(^_^;。

私はツェルニー30番を子供時代に一応やっているのだが、
そのときは、ル・クーペの『ラジリテ』を併用なさる先生だったので、
30番からは選択的に勉強することになっており、全曲は弾かず、
運悪くこの21番も、当時は飛ばしてしまって、全く手つかずだった。
私は半音階は結構得意だと内心思っていたのだが、今、その自信は崩れ去った。
目下、私の半音階は、いつまでも譜読みできないヒト同然の聞き苦しさである(涙)。

ほかには、バッハの6つの小さなプレリュードから6番(BWV938)
Glenn Gould - Bach Little Prelude BWV 938 in E minor(YouTube))、
それとシューベルトの即興曲作品142-3
Valentina Lisitsa - Schubert Impromptu op. 142 No.3 B flat major(YouTube))。
シューベルトのほうは秋の発表会で弾いてみないかと、先生が仰った。
量が多いから、変奏曲は全部弾かなくても選んでいい、とのことだった。
うぅむ。そうすると多分、主題と第一変奏のあとは、
いきなり第五変奏に飛んで、lentoで終わりですな(逃)。