昨日は、ヨーロッパとアメリカのポゴレリチ・ファン仲間から
安否を尋ねるメールが続いて届いた。
日本の大地震のことは海外でも広く報道され、
極めて重大に受けとられていることを、身をもって実感した。
「Yoshiko! I hope you are all right...」
「May I wish you and your friends and family are safe
and as best as possible due to circumstances.
「Please accept a few words of worry about the recent events in Japan.」
「Please receive best wishes from Zagreb, Croatia! 」
等々、等々。
皆、私だけでなく、家族や友人たちのことまで触れてくれて、
心づかいに溢れた文面だった。
感謝に絶えず、もちろんすぐに、こちらは無事であることをメールし、
広島市街地は幸い、震源地から比較的遠く、津波も直接には来ていない、
ということを説明したが、書きながら改めて、
こんな小さな島国・日本でありながら、この程度に距離が離れているだけで、
地震や津波の影響の有無が全く違うのだと、改めて不思議に思った。
しかし今、西日本各地が無事であるのは、単に偶発的な巡り合わせに過ぎないし、
これから大規模な地震が西日本を襲う可能性は、当たり前にあると思う。
また、島根原発や伊方発電所などの立地から言って、
中四国地方が今後、警戒せねばならない事柄は今の被災地域と全く同様だ。
今日とりあえずこの瞬間に何も起こっていないことに深く感謝しつつ、
被災していない場所だからできることを、考えて行かねばならない。
ひとつには支援と協力を惜しまないこと、それも個人の判断でなく、
日本赤十字、NHK、ユニセフ、など信頼できる筋からの依頼や活動に、
歩調を合わせるのが良いと思う。
テレビで「避難所には水が足りない、食料も不足している、紙オムツがない」
などという声が紹介されると、すぐ自分勝手にそれらを買い込んで送りたくなるが、
私的レベルでできることには限度があり、バランス感覚を欠いた行為にもなりがちで、
結果的に、救援作業をされている現地の方々を煩わせることになりかねない。
個人判断で支援を果たしたつもりになるのは、ただの自己満足だ。
独善的でない行動を心がけたいと思う。
次に大事なことは、確定でない事柄に関して悲観的な憶測に振り回されたり、
勝手に落ち込んだりしない、ということではないだろうか。
今まさに現場にある方々の、動揺や憤りならば当然のことだが、
被災地域以外の人間が、テレビやネットで得た情報をもとに一方的に絶望して、
「最悪の事態」ばかりを想定した暗い言葉をネット等にまき散らすのは、
百害あって一利なしだと思う。
今、政府発表を疑ってみても、被災地の応援になど全くならないし、
済んでしまった対応についての非難をしても、誰も新たに幸福になるわけではない。
少なくとも、被災地から離れた一般の我々が言葉を発するとき・行動を起こすときは、
事態の改善・救援の前進に役立つことだけに、今は、限定しておきたい
特に、「言わんこっちゃない」「だからあれほど言ったのに」的な話は
今、真っ先にせねばならないものではない。来月あたりになってからで十分だと思う。
もうひとつ注意すべきことは、昨日くらいから既に言われ始めていることだが、
一日中テレビやネットのニュースに貼り付いていてはいけない、ということだ。
被災された方々と気持ちをひとつにする、というのは素晴らしいが、往々にして、
「大変な状況の方々があるのに、私達はこんな普通に暮らしていて、申し訳ない」
と自分たちを責める心理へと繋がってしまう。
それは人間の感情として無理からぬことだが、現実には全く無益なことだ。
むしろ、この瞬間に普通の生活ができる境遇にある人たちは、
意識的にでも普通の生活をしなくてはならない。
節電・節水など貢献となる協力は継続するとしても、それ以上のことは意味がない。
必要以上に耐乏生活をしてみたり、テレビを見ながら泣き続けたりしても、
それらは全く、何一つ支援になっていないどころか、ただのマイナス行為なのだ。
私達は出来うる限り、意地でも普段通りの生活を維持し(爆)
いつも以上に経済活動を心がけ(=つまり庶民レベルで「浪費」するようにして)、
これまでの「当たり前の生活」の部分を引き受け、継続させなくてはならない。
これは、被災地の方々に対して無神経に振る舞うこととは、意味が違う。
被害にも遭わず普通に生活できる者が、自分から進んでPTSDになるなど、
被災地の方々や救援活動をされる方々の足を引っ張るのに等しい、ということだ。
私自身、やや自覚のあるところなので、今は自戒を込めて書くのだが、
地震このかた、自分の心理状態がおかしいとお思いの方々は、
是非、きょうは定時のニュースが済んだらテレビを消して、
敢えて、楽しい本を読んだり、お買い物やお食事などにお出かけしたりしましょう!