クラシック音楽映画 | 転妻よしこの道楽日記

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今年は春からクラシック音楽関連映画がいろいろと公開されるようだ。
そのうちいくつが広島に来てくれるのか(泣)。

ショパン 愛と哀しみの旋律
青年ショパンの成功、ジョルジュ・サンドとの愛、闘病、破局、
……のあたりが物語の中心であるようだ。
ショパンの生涯は、ピアノを聴く人なら大抵、概略を知っているだろうけれど、
映画となれば独自の角度から美しく(多分・笑)描かれていることだろうと思う。
使われている演奏はヤーヌシュ・オレイニチャクと横山幸雄のものが大半のようだ。
オレイニチャクはポーランド出身で第8回ショパンコンクールの本選第6位入賞
(このときは優勝がギャリック・オールソン、2位が内田光子、3位がピオトル・パレチニ)、
横山幸雄のほうは日本の音楽ファンなら知らない人は居ないだろう。
『雨だれ』だけはショパン役のピョートル・アダムチク本人の演奏らしい。

ナンネル・モーツァルト 哀しみの旅路
これも観たいと思っているのだが、公式サイトが見つけられなかった。
2011年春公開、としか決まっていないようなので、探すにはまだ早過ぎただろうか。
モーツァルトに姉がいたことは、肖像画などから有名だと思うのだが、
その実像はほとんど伝えられていない。
モーツァルトの時代は、女性の職業音楽家など存在しなかったし、
そもそも作曲家や演奏家自体が、王や貴族に雇われて働くものだったから、
現在我々が考えるような「芸術活動」は、まだ彼らのものではなかった
(「モーツァルトとベートーヴェン」(中川右介・著、青春新書)に詳しい)。
残っている乏しい記録から、ナンネルは才能に恵まれていたと思われるが、
残念なことに、時代が彼女の活躍を許さなかった。
こういう話をあまりフェミニズム寄りに語られると、鼻につくことが多いのだが、
女というだけで、希有な才能が理不尽に葬られた事例は多かっただろう、
という残念さは、やはり強く感じる。

マーラー 君に捧げるアダージョ
マーラーですら没後100年、ということに驚いてしまった。
私の中ではマーラーというのはかなり現在に近い存在で、
ポゴレリチの言う『創造』の時代が去り『再生』の時期が来てもなお、
『創造』をなしえていた数少ない作曲家、という印象があったのだが、
そのマーラーでさえ、一世紀前に亡くなった人だったのだ。
映画では、精神科医フロイトを相手に、マーラーが自分と妻の人生を語る、
という設定で物語が始まるようだ。
これも公式サイトがまだオープンしていなくて詳細がわからないのだが、
果たして、広島での上映はあるのだろうか。

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それにしても、こうして並べてみると『愛』と『哀しみ』は多いのだな(爆)。
KISSならなんでも「地獄なんとか」になってしまうように、
外国映画が日本に来ると、『愛と哀しみ』に当たる確率が高いようだ。
『愛と哀しみの果て』『愛と哀しみのボレロ』『愛と哀しみの旅路』、
ちなみに使われる漢字は「悲しみ」ではなく「哀しみ」が定番だ。