今朝、鳩山総理と小沢幹事長の辞任が発表された。
私は最初から民主党を支持していないし、
別に自民党のシンパでもないしで、
もともと新政権になんら期待していなかったのだが、
それにしても、ことごとく私の予想の斜め下を行った内閣だった。
こんなに失点が重なるとまでは、思っていなかった。
「政権交代してもすぐにバラ色になるわけじゃない」
と去年夏の衆院選挙前に、社民の辻元清美が言っていて、
私は当時、彼女は全く正しいと思ったものだったが、
あの頃、民主党側でそういうことをちゃんと前提として言った人は
居なかったか、いても報道されなかったか、どちらかだった。
日本で政権交代が有り得ることを示したのは、
最大の前進だった、と言うべきなのだろうとは思う。
しかし、「ないのではないか」と最初から懸念されていた財源を
「必ずある」「ムダさえ省けば大丈夫」と繰り返し、
「難しいのではないか」と問われ続けた基地問題を
「最低でも県外」「5月末決着」「腹案がある」と幾度も断言したことは
与党として総理として、責められても仕方がないと私は思っている。
総理や政権与党としては、せめて最初から、
もっと現実に即した話をするべきだった。
本質的には弁の立つ総理だったし、
潔く非を認めるところも政治家らしくなくて良かったと思うのだが、
いつも話の内容が、交渉相手を度外視したかのような絵空事で、残念だった。
自分の単なる努力目標と、すぐ実行可能なこと、の区別に言及しつつ、
国民に向かって言葉を発して貰わないと、世の中が混乱する一方だ。
しかし途中で「海兵隊の抑止力について理解不足だった」
などと認めていたくらいだから、内閣発足当時は真面目に
「あれもこれも、どんどん実現できる」
と考えていたということなのだろうか。
まさかと思うけど。
いずれにせよ、民主党を熱烈に支持した「民意」というのは、
どんなときも民主党や鳩山総理の身になって善意に考えてくれる味方、
・・・ではない。そんなことは、自民党時代からわかっていたことだ。
支持して選んだのは君たちだろうと詰め寄っても、
大衆もジャーナリズムも、政治家の失言や失策の責任など誰も取らない。
「有権者のレベルが低すぎる」と、政治家側はさぞかし言いたいだろう
とは思うのだが、政治家から見て「レベルの高い」有権者なんて、
もともとそんなに居ない。
そして、そういう、政治家の期待通りでない大衆から票を得ることが、
民主主義の世の中で「政権を取る」ということだ。
追記:普天間の問題で先行きの見えなくなった4月下旬頃から、
「この事態では解散総選挙をするべきだ」とここにも書いて来たが、
ネットを見ていたら、どうも鳩山総理自身が、野党時代に、
『総理が辞職したら民意を問うべき』と言ったことがあったらしい。
それが本当なら(私は残念ながら記憶がないが、良い発言だと思う)、
やはりこのあとは、総選挙をしなくてはならないだろう。
それともこれも、理想を語っただけであって、実行は無い、という話か。