Beethoven | 転妻よしこの道楽日記

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仮装ぴあにすと様がブログで案内して下さっていた、
ベートーヴェンの会を聴きに、午後から出かけた。

「ベートーヴェンを弾く ~第2回 ピアノソナタ全楽章にトライ~」

見事な演奏、素晴らしい演奏も勿論あったが、
演奏者は専門家とは限らず、趣味として弾かれる方々も多かったので、
それぞれに、緊張して演奏なさっているのが感じられた。
もしリラックスして思い通りに弾ける環境だったなら、
本当はもっと安定していて巧いに違いない、
と感じられる演奏もあった。

しかし、不慣れな本番ゆえの、綻びやアクシデントを越えて、
やはり、どなたも、それぞれの成果を上げていらしたと思う。
プロの演奏家だけでなく、愛好家にとっても、
ある程度以上の規模の聴衆を前にして、本番一発勝負をする、
というのがどれほど大きなことか、きょうは改めて感じた。

そして、この演奏会をベートーヴェンが知ったらなんと言うだろう、
などということも、聴きながらつい、考えてしまった。
彼が作曲をしていた時代から200年近く経った、きょう、
彼の知っていた楽器とは違うものに成長したグランドピアノを使って、
彼の言葉の通じない、異文化で育った弾き手たちが、
彼の見たこともなかった東洋の街で、
彼のソナタ作品だけを、次々と、半日も費やして演奏したのだ。
それは、誰に強制されるのでもなく、また報酬のためでもなく、
純粋に、彼の作品を弾きたくて弾いた人たちによる演奏会だった。

ベートーヴェンは偉大だ、音楽でこんなことが出来るなんて、
と、私は客席で、脈絡もなく幾度も考えていた。