大浦みずき TRIBUTE(YouTube)
こういう人の舞台を、生で観ていた自分が、
今になってみると信じられないくらいだ。
こんな物凄いものを、毎回必ず見せて貰っていながら、
当時は、それが「当たり前」だったなんて。
勿論「なつめさんは凄い!」ということは、よく知っていた。
彼女でなければ実現できない場面が、いつもたくさんあった。
他組ファンに対しても、彼女のことはとても自慢だった。
しかし花組ファンや大浦ファンにしてみれば、
あの頃は、「このくらいのこと」は「当然」だったのだ。
日比谷に行けば、大劇場に行けば、必ず観ることが出来たのだから。
花組公演期間中は、ほぼ毎日、昼夜二回、まるで映画上映みたいに、
こんな公演が、いつだって間違いなく上演されていたのだ。
なーちゃんの舞台が、
「どうした!?いつもよりもっとイイ!?」
ということはあっても、
「きょうの、なーちゃんは、冴えなかった」
などということは、一度も無かった。
私の知る限り、ただの一度もだ。
それが舞台人としてどれだけ希有なことか、
若かった私には、まだまだわかっていなかった。
こんなものを、宝塚観劇歴の最初から毎日見せられたら、
こちらの基準だって狂うというものだ。
今年は、あの清志郎がいなくなるという信じられないことが起こり、
そして、今また、なーちゃんも送ってしまった。
「生きているというのは、人の死を見ることだ」
と言ったヤン・ウェンリー(@銀河英雄伝説)は本当に正しい。
自分が四十歳を超えたあたりから、それが実感できるようになった。
これを見なくなるのは、こちらの道楽人生が終わるときだけだ。