
惣領冬実『チェーザレ~破壊の創造者~』、
やっと第五巻が出たので買った。
チェーザレ~破壊の創造者:公式サイト
私とチェーザレ・ボルジアの出会いは、
昭和40年代の、既に題名も忘れたが何かの少女漫画の中で、
毒薬カンタレラを駆使して権力を手にした謎めいた男として
この人の名が紹介されていたことだった。
その漫画の主人公も、何か旧家に伝わる毒薬を持っていた、
という設定だったと思うのだが、そんな本筋はすぐに曖昧になり、
ただ、そこで触れられていたチェーザレのエピソードだけが
いつまでも、私の心に残った。
そして高校生になった頃、書店で、塩野七生氏の、
『チェーザレ・ボルジア あるいは優雅なる冷酷』を見つけ、
あの漫画に名前の出ていた人の話だ!と飛びついて買った。
これが自分にとっては大変強烈で、
のちに大学でシェイクスピアの『リチャード三世』を読んだとき、
「まるで、チェーザレ・ボルジアみたいな死に方~」
と変なところに萌えてしまったくらいだった。
その後、ボルジア家に関しては中田耕治氏の評伝にもハマったが、
もっと大人になってから、私はある意味、原点回帰をして、
チェーザレを扱った漫画を開拓するようになった。
川原泉『バビロンまで何マイル?』が面白かったので、
調子に乗って氷栗優『カンタレラ』を買ったら、
こちらかはかなりファンタジーっぽくて挫折してしまった
(魔力とか幻想などがお好きな方には良いかもしれません)。
それで、もっと硬派な、徹底的なチェーザレものはないだろうかと
探すともなく探していたときに出会ったのが、
この『チェーザレ~破壊の創造者~』だった。
娘は、これはシンドくて読めないと言うので、
多分、私好みの執拗な濃さのある漫画なのだろうと思う。
確かに、気楽に読み流せる作品でないことは
作者の遅筆ぶりから言っても明らかだろう。
私には、コタエられない世界なのだが(苦笑)。